紙幣が大量に流通するということは、紙幣の価値そのものを著(いちじる)しく下げるとともに、相対的に物価の値上がりを招いたため、激しいインフレーションをもたらしました。
物価の上昇は国民生活に深刻な影響をもたらしただけでなく、定額の地租(ちそ)の金納に頼っていた当時の政府の歳入が実質的に減少してしまうという結果にもつながりました。
こうした国家財政の危機に対して、政府の大蔵卿(おおくらきょう)となった松方正義(まつかたまさよし)は、政府の歳入を増やしながら、同時に歳出を抑えることによって財政危機から脱出する政策に取り組みました。
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