今回の処刑を機として、敵・味方・中立国の国民罹災者の一大追悼慰安会を行われたし。世界平和の精神的礎石としたいのである。もちろん、日本軍人の一部の間に間違いを犯した者はあらう。これらについては衷心(ちゅうしん)謝罪する。これと同時に無差別爆撃の投下による悲惨な結果については、米軍側も大いに同情し憐憫(れんびん)して悔悟(かいご)あるべきである。
最後に、軍事的問題について一言(いちごん)する。
我国従来の統帥権独立の思想は確かに間違っている。あれでは陸海軍一本の行動は採れない。兵役制については徴兵制によるか、傭兵制(ようへいせい)によるかは考えなければならない。我が国民性に鑑(かんが)みて、再建軍の際に考慮すべし。
再建軍隊の教育は、精神教育を採らなければならぬ。忠君愛国を基礎としなければならぬが、責任観念のないことは淋しさを感じた。この点については、大いに米国に学ぶべきである。学校教育は従前の質実剛健のみでは足らぬ。人として完成を図る教育が大切だ。いいかえれば宗教教育である。欧米の風俗を知らすことも必要である。
俘虜(ふりょ)のことについては、研究して、国際間の俘虜の観念を徹底せしめる必要がある。
※下記の映像は5月12日までの掲載分をまとめたものです。
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ぴーち こんばんは!
確かにこの当時よりも少し昔の方が
宗教観念は高かった様に思います。
それが今では観念も何もあったものでは
有りません。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 確かにこの当時よりも少し昔の方が
> 宗教観念は高かった様に思います。
> それが今では観念も何もあったものでは
> 有りません。
現実は厳しいですね…。このあたりから修復していく必要もありそうです。
確かにこの当時よりも少し昔の方が
宗教観念は高かった様に思います。
それが今では観念も何もあったものでは
有りません。
> 宗教観念は高かった様に思います。
> それが今では観念も何もあったものでは
> 有りません。
現実は厳しいですね…。このあたりから修復していく必要もありそうです。