もしハリー=ホワイトが本当にソ連のスパイであったとすれば、彼がフランクリン=ルーズベルト大統領に取り入ったことで日米間に埋めようもない深い溝を構築し、日米開戦を誘発したことになりますが、果たしてソ連にそのようなメリットが存在したでしょうか。
アメリカはかねてから東アジアにおける権益を狙っており、そのための障害となっていた日本を敵視し続け、日米開戦によって、ついに我が国を中国大陸などから駆逐(くちく)することに成功しましたが、我が国の後釜としてソ連と同じ共産主義国家の中華人民共和国が成立したことなどで、戦後にアメリカが得た「果実」はほとんど存在せず、さらに日本の弱体化によって、東アジアは当時の東ヨーロッパと並んで世界で最も「赤化」した地域となってしまったのです。
こうした歴史的事実を鑑みれば、ルーズベルト大統領の夫人が共産主義に憧れていたように、アメリカの大統領近辺にまでソ連のスパイが暗躍していたという説は、十分に成立すると言えるのではないでしょうか。
※下記の映像は4月23日までの掲載分をまとめたものです。
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ぴーち こんばんは!
アメリカという国が無防備なのか
或いはソ連がそれを上回る強者なのか・・
存じませんが、
事実、共産主義はジワジワ浸透していったんですね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 この場合は、大統領自身とその近辺を完全に抑えたコミンテルンの策謀の巧みさに軍配が上がるでしょうね。
アメリカという国が無防備なのか
或いはソ連がそれを上回る強者なのか・・
存じませんが、
事実、共産主義はジワジワ浸透していったんですね。