「参謀長はヒットラーのお先棒を担(かつ)いで弱い者いじめをすることが正しいと思われますか?」
樋口の主張がもっともであると認めた東條によって、軍司令部内での樋口に対する批判は下火となり、ドイツの抗議は不問に付され、事件は鎮静化したのです。
この後、樋口は終戦直後の「占守島(しゅむしゅとう)の戦い」で戦果をあげたことによって、ソ連から戦争犯罪人として裁かれそうになりましたが、ユダヤ人たちの間で救出運動が広がったこともあって、最終的に回避されました。
もし、オトポール事件における樋口の決断を、関東軍参謀長であった東條が支持したことが当時の世界に知れ渡っていれば、東條自身のその後の運命も、あるいは変わったものとなったかもしれません。
※下記の映像は4月7日までの掲載分をまとめたものです。
(※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください)
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。