なぜなら、自由主義社会を本当に回しているのは、他でもない資産家、すなわち「金持ち」だからです。金持ちが産業を創造し、人を雇い、また贅沢(ぜいたく)をすることによって、国の資産が循環するとともに、新たな文化が栄えて、さらなる経済発展が望めるのです。
しかし、軍拡競争によって軍事費が増大したことで、アメリカと同様に財政状況が悪化したソ連は、もっと深刻な問題と化しました。なぜなら、ソ連の国家体制が「社会主義(共産主義)」だったからです。
本来であれば、金の産出や石油の埋蔵といった資源に恵まれ、世界有数の大穀倉地帯であるウクライナを支配に置き、無限大に広がる森林や広い国土を有していたソ連は、世界一の裕福な国家になれる素地を充分に持っていました。
ところが、私有財産を敵視し、富を国家で分配するという社会主義体制において、自らの能力で稼いだ資産がすべて「悪」とみなされたことが、ソ連にとって致命傷となったのです。なぜそう言い切れるのでしょうか。
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ぴーち こんばんは!
なるほど
その国の方針によって
大きく結果が異なってしまうんですね。
あまり極端に平等主義になるのも
危険を伴うものなのですね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりです。
だからこそ、資産家を異常に敵視する傾向を私はいつも危惧しております。
なるほど
その国の方針によって
大きく結果が異なってしまうんですね。
あまり極端に平等主義になるのも
危険を伴うものなのですね。
だからこそ、資産家を異常に敵視する傾向を私はいつも危惧しております。