実は、我が国が戦後に「国際情勢をも動かすことができる大国」として本格的に復活したのは、中曽根康弘内閣の頃からです。中曽根氏には「靖国神社への参拝を取りやめた」という大きな失点があり、評価の分かれるところではありますが、レーガンやサッチャーとともに一時代を築き上げたという歴史的意義に関しては、もっと語られてよいと思います。
それでなければ、我が国の最高勲章の一つである大勲位菊花大綬章(だいくんいきっかだいじゅしょう)を、存命中に授与されるということもなかったでしょう。
昭和54(1979)年に社会学者エズラ・ヴォーゲル氏の著書である「ジャパン・アズ・ナンバーワン」が発表され、世界的ベストセラーとなりましたが、中曽根内閣の頃には「日本はアメリカ以上の大国になるかもしれない」と世界中の人々が本当に考える時代を構築していたのです。
ちなみに、我が国が安定成長期からの円高不況を乗り越え、空前の好景気を迎えた1980年代に関しては、一般的には「バブル景気」と否定的に語られることが多いですが、その一方で「黄金の80年代」という呼び方も有名です。
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ぴーち こんばんは!
黄金の80年代ですか・・
ほんとうにあの時代は
頂点に上り詰めた途端のいきなりの下山
でしたから、面食らった方も大勢
いらしたのでは無いでしょうか・・・
ぴーちさんへ
黒田裕樹 いきなりの下山、すなわちバブル崩壊は「人為的」でしたからね…。
この罪は重いです。
黄金の80年代ですか・・
ほんとうにあの時代は
頂点に上り詰めた途端のいきなりの下山
でしたから、面食らった方も大勢
いらしたのでは無いでしょうか・・・
この罪は重いです。