そんな武士たちにとって、深刻な問題となったのが「土地制度に関する大きな矛盾(むじゅん)」でした。我が国では公地公民制の原則が早々(そうそう)に崩(くず)れ、墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)によって新たに開墾(かいこん)した土地の私有が認められましたが、その権利があったのは有力貴族や寺社などの限られた勢力のみでした。
しかし、実際に現地で汗水たらして開墾したのは、せっかく耕(たがや)した土地を一所懸命(いっしょけんめい)に守り抜くために武士となった人々でした。それなのに、法律上では武士たちには土地の所有が一切認められなかったがために、仕方なく摂関家などの有力者に土地の名義を移して、自らは「管理人」の立場をとるしかなかったのです。
つまり、武士は実質的には自分たちの土地であっても、正式な所有者にはなり得ませんでした。こんな不安定な、また人を馬鹿にした話はありません。「自ら開墾した土地は、自らの手で堂々と所有したい」。武士たちの願いには切実なものがありました。
やがて時代は流れ、武士の中からついに政治の実権を我が手にする勢力が現れました。もちろん平清盛をはじめとする平氏政権のことです。全国の武士は、同じ身分である平氏ならば、自分たちの期待にきっと応えてくれると固く信じていました。




いつも有難うございます。
トラックバック(0) |
ケンシロウ こんにちは。
今日は講座の日ですね。
今頃準備に追われている頃かと思いますが
頑張って下さいな。
ブログのタイトルを300mmの・・・に変更しました。
お手数ですが変更願います。
ケンシロウさんへ
黒田裕樹 > 今日は講座の日ですね。
> 今頃準備に追われている頃かと思いますが
> 頑張って下さいな。
お蔭さんでようやく準備が整いました。
これから行ってまいります。
> ブログのタイトルを300mmの・・・に変更しました。
> お手数ですが変更願います。
了解しました。直しておきますね(^^♪
管理人のみ閲覧できます
-
必然
JJSG こんばんは。
時代の流れ、というものを感じます。
当然の流れ、必然、といった感じでしょうか。
そうやって、刻々と変化、変遷していったのですねぇ。
JJSGさんへ
黒田裕樹 > 時代の流れ、というものを感じます。
> 当然の流れ、必然、といった感じでしょうか。
> そうやって、刻々と変化、変遷していったのですねぇ。
そうだと思います。時代の流れには逆らえないのか、あえて逆らって名を残すのか…。平氏政権も、誕生の流れには必然性があったと思われますが…。
今日は講座の日ですね。
今頃準備に追われている頃かと思いますが
頑張って下さいな。
ブログのタイトルを300mmの・・・に変更しました。
お手数ですが変更願います。
> 今頃準備に追われている頃かと思いますが
> 頑張って下さいな。
お蔭さんでようやく準備が整いました。
これから行ってまいります。
> ブログのタイトルを300mmの・・・に変更しました。
> お手数ですが変更願います。
了解しました。直しておきますね(^^♪
時代の流れ、というものを感じます。
当然の流れ、必然、といった感じでしょうか。
そうやって、刻々と変化、変遷していったのですねぇ。
> 当然の流れ、必然、といった感じでしょうか。
> そうやって、刻々と変化、変遷していったのですねぇ。
そうだと思います。時代の流れには逆らえないのか、あえて逆らって名を残すのか…。平氏政権も、誕生の流れには必然性があったと思われますが…。