また、院に経済的基盤が集中したことによって、治天の君と称された上皇(または法皇)の権力は飛躍的に高まり、さらに「天皇の父(あるいは祖父)」という強い立場もあって、院の権力は、歯止めがかからないほどの独裁的な色彩を見せるようになりました。
例えば、白河法皇による「賀茂川(かもがわ)の水と、双六(すごろく)の賽(さい、サイコロのこと)の目、それに山法師(やまほうし、延暦寺の僧兵のこと)だけは自分の意にならない」というお言葉が有名ですが、裏を返せば、先述の三つ以外については自己の思いのままに動かせる、という意味でもあるわけです。
白河法皇や鳥羽法皇は、やがては皇位の継承についても意見されるようになり、結果として政治の混乱を招くことになりました。また、土地制度に大きな変化がなかったことが、全国各地の武士の不満を高めることとなり、来るべき新しい時代へ向けての大きな原動力と化していったのです。
※下記の映像は12月20日までの掲載分をまとめたものです。
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ぴーち こんばんは!
人間、何もかも意のままになってしまうとのは
極めて、危険であり
恐ろしい事だと改めて感じるお話ですね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 確かに仰るとおりですね。
だからこそ、歴史の神様に大きなしっぺ返しを食らうことにもなるのですが…。
人間、何もかも意のままになってしまうとのは
極めて、危険であり
恐ろしい事だと改めて感じるお話ですね。
だからこそ、歴史の神様に大きなしっぺ返しを食らうことにもなるのですが…。