ご聖断が下った後、阿南陸相は耐え切れずに激しく慟哭(どうこく、悲しみのあまり声をあげて泣くこと)しました。昭和天皇はそんな阿南陸相に対して優しく声をおかけになりました。
「阿南、お前の気持ちはよく分かっている。しかし、私には国体を護れる確信がある」。
昭和天皇によるご聖断は下りましたが、それだけでは、大日本帝国憲法の規定においては何の効力も持たず、内閣による閣議で承認されて、初めて成立するものでした。もし閣議の前に阿南陸相が辞任して、後任者の選任を陸軍が拒否すれば、軍部大臣現役武官制によって鈴木内閣は崩壊し、ご聖断をなかったことにすることは可能でした。
陸軍内の強硬派は、戦争継続のために阿南陸相に辞任を迫りましたが、阿南は以下のように一喝(いっかつ)しました。
「ご聖断が下った以上はそれに従うだけだ。不服の者あらば自分の屍(しかばね)を越えてゆけ!」
※下記の映像は4月27日までの掲載分をまとめたものです。
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
トラックバック(0) |
ぴーち こんばんは!
そうですよね。
考えて見れば、今の私達が
この国土で平穏無事に過ごしていられるのも
この時の天皇の慈愛がなれば、実現出来なかったかも知れませんものね。
そう考えると、非常に重要なご判断
だった訳ですね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、昭和天皇のご聖断には大きな意義がありました。
我が国の運命を決めるご判断ができるのは、やはり天皇陛下しかおられない、ということですね。
そうですよね。
考えて見れば、今の私達が
この国土で平穏無事に過ごしていられるのも
この時の天皇の慈愛がなれば、実現出来なかったかも知れませんものね。
そう考えると、非常に重要なご判断
だった訳ですね。
我が国の運命を決めるご判断ができるのは、やはり天皇陛下しかおられない、ということですね。