我が国の条件に対して、連合国側は8月12日に回答を伝えましたが、その内容は「日本政府の地位は国民の自由な意思によって決められ、また天皇の地位や日本政府の統治権は、連合軍最高司令官に従属する」というものでした。
この条件では我が国が連合国の属国になってしまう危険性があり、また何よりも天皇の地位の保証が不完全なままでした。この内容でポツダム宣言を受けいれるべきか、外務側と軍部側で再び意見が対立しましたが、ソ連による我が国侵略の脅威(きょうい)が間近に迫った現状では、もはや残された時間はありませんでした。
そこで、鈴木首相は14日に改めて御前会議を開きました。会議では自らの意見を述べる者も、またそれを聞く者も、すべてが泣いていました。陛下も意見をお聞きになりながら何度も涙を流され、しばしば眼鏡を押さえられました。そして、昭和天皇による2度目のご聖断が下りました。
※下記の映像は4月27日までの掲載分をまとめたものです。
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ぴーち こんばんは!
国体が護られただけでも日本にとっては
良い事なのでしょうけれど、
アメリカの意図は、天皇を中心とした体制を
護る事を上手く利用して、
全て天皇のご意向だからと言い切る事を目的とし
確か
自分たちの思い通りにしようとする権限を同時に得たことになったと
記憶しているのですが、如何でしたでしょうか?
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりです。
だからこそ、GHQは彼らのいう「天皇制」を維持することに決めたのでしょう。
もっとも、陛下はそこまで計算に入れておられたのかもしれませんが…。
国体が護られただけでも日本にとっては
良い事なのでしょうけれど、
アメリカの意図は、天皇を中心とした体制を
護る事を上手く利用して、
全て天皇のご意向だからと言い切る事を目的とし
確か
自分たちの思い通りにしようとする権限を同時に得たことになったと
記憶しているのですが、如何でしたでしょうか?
だからこそ、GHQは彼らのいう「天皇制」を維持することに決めたのでしょう。
もっとも、陛下はそこまで計算に入れておられたのかもしれませんが…。