徴兵令によって、満20歳に達した成年男子全員が、身分に関係なく3年間の兵役義務を負うという、近代国家としての兵制が整えられましたが、現実に軌道に乗るまでには、様々な紆余曲折(うよきょくせつ)がありました。
当初の徴兵令には様々な例外規定があり、戸主や官吏・学生などは兵役が免除されていたほか、代人料として、当時は高額だった金270円を納めた者も免除されており、「徴兵免役心得(ちょうへいのがるるのこころえ)」のような冊子(さっし)をつくって売る人物もいたそうです。
このため、実際に兵役についたのは、ほとんどが農家の二男以下でした。また、徴兵告諭の中の外国語を直訳した「血税」という言葉が、「徴兵されたら血を抜かれる」と誤解されたことで、全国で「血税一揆」などの騒動が起きるなど、当初は混乱が多発したものの、国民皆兵は次第に我が国に広がっていきました。





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ぴーち こんばんは!
血税をですか・・(^^ゞ
当時の教育水準は今のように
高くは無かったでしょうから、
言葉の意味を誤解なさった方が
大勢居たんですね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 教育水準については様々な意見があるとは思いますが、少なくとも外国語を直訳してすぐに理解できるというのは、相当な水準が求められると思いますね。とはいえ、その後に国民皆兵が定着したのは、現代とは全く異なる世界情勢を鑑みれば、当時としては及第点だったと思います。
血税をですか・・(^^ゞ
当時の教育水準は今のように
高くは無かったでしょうから、
言葉の意味を誤解なさった方が
大勢居たんですね。