政府が、藩が持っていた「領地」「領民」「政治の実権」のうち、「領地」と「領民」を返上させる一方で、「政治の実権」を残した背景には、いきなりすべての権利を奪ったのでは、各藩主の反発があまりにも大きいと判断したという事情がありました。
しかし、我が国における完全な中央集権化を目指していた政府からすれば、版籍奉還だけでは「不完全」であることに変わりはありません。
また、政府の直轄地である府や県では、年貢の徴収をめぐって一揆が多発したほか、諸藩でも、従来と変わらない徴税に対する庶民の不満が高まるなど、抜本的な改革が求められるようになっていました。
このため、政府は藩制度を全廃することを決断しましたが、すべての旧藩主から政治の実権を一方的に奪うことになりますので、慎重に対策を講じました。





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ぴーち こんばんは!
政府側の立場からすれば
「薄氷を踏む思い」だった訳ですね。
薄皮を剥ぐように
慎重に慎重を重ねた対策。
なかなか難しいですね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりですね。
国政の運営は大胆かつ慎重でないと務まらないと言いますが、通常では不可能なことを可能にしてしまうところがすごいですね。
政府側の立場からすれば
「薄氷を踏む思い」だった訳ですね。
薄皮を剥ぐように
慎重に慎重を重ねた対策。
なかなか難しいですね。
国政の運営は大胆かつ慎重でないと務まらないと言いますが、通常では不可能なことを可能にしてしまうところがすごいですね。