ところが、最近の研究によって、本当の黒幕は吉宗ではなく、当時の幕政を実際に動かしていた松平乗邑(まつだいらのりさと)が、尾張藩の「お家の安泰」を第一に考えていた竹腰らをそそのかしたのではないか、と考えられているようです。
なぜなら、宗春の実力を高く評価して、尾張藩主の地位にまで引き上げたのは吉宗本人であり、また宗春隠居の背景には、乗邑による尾張藩への警戒と、当時の朝廷と幕府の確執とが深くかかわっている可能性があるからです。
また、吉宗は宗春が隠居させられる直前から、恒例の行事を代理人に任せて奥に引き篭(こも)りましたが、この背景には、自分が目をかけてきた宗春が、様々なしがらみから謹慎させられるのを直視できなかったか、あるいは自分の意に反して宗春に隠居の処分が下されることに対する「無言の抗議」であったとは考えられないでしょうか。
参考文献:「徳川宗春・〈江戸〉を超えた先見力」(著者:北川宥智 出版:風媒社)
http://www.muneharu.net/
※下記の映像は3月4日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
確かに
世間の動向に疎くなってくると
(現在で言うと、余りニュースを見ないとか、
新聞を一社だけのものしか読まないので
偏った考え方になってしまうとか)
直ぐ側に付いている人の言葉に
耳を貸し、それを本当の事だと深く信じてしまう
ものかも知れません。またそれも
人間の愚かさでも有りますよね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、洗脳は恐ろしいですね。
昨今ほどメディア・リテラシーが求められることはないと思います。
オバrev トップに立つ人の器の大きさを考えると、新説の方が納得出来ます。
吉宗と宗春、手法は違えど、国を良くしようとする志は同じだったからかもしれない。
オバrevさんへ
黒田裕樹 私もそう思います。
今回、第7回歴史講座を欠番扱いにして、新たに書き加えた理由でもあります。
確かに
世間の動向に疎くなってくると
(現在で言うと、余りニュースを見ないとか、
新聞を一社だけのものしか読まないので
偏った考え方になってしまうとか)
直ぐ側に付いている人の言葉に
耳を貸し、それを本当の事だと深く信じてしまう
ものかも知れません。またそれも
人間の愚かさでも有りますよね。
昨今ほどメディア・リテラシーが求められることはないと思います。
吉宗と宗春、手法は違えど、国を良くしようとする志は同じだったからかもしれない。
今回、第7回歴史講座を欠番扱いにして、新たに書き加えた理由でもあります。