最初に考えられるのは、鎖国の状態に入った頃の我が国は戦国時代が終わったばかりで、数十万の兵士や鉄砲が存在していたことでした。これだけの兵力や武器を所有している国は、当時は他になく、ヨーロッパ諸国といえどもそう簡単には攻められません。
また、この頃はヨーロッパ諸国において大きな変化があり、それまでのイスパニアやポルトガルの国力が衰える一方で、新たにイギリスやオランダが勢力を伸ばしつつありましたが、両国はプロテスタントを信仰しており、カトリックと違って領土的野心を持っていなかったことも、我が国には良い結果をもたらしました。
さらには、当時の我が国が、鉄砲の増産を可能とするなど先進的な文化を持っており、海外との結びつきがなくても、自国だけで十分に経済や文化が発展できたことや、島国であるがゆえに、海という「天然の防壁」が、我が国の防衛力を高めていたことも考えられます。
しかしながら、これは同時に、もし当時の我が国にとって「長所」となっていた様々な利点が失われてしまえば、一転して我が国は苦しい立場に追い込まれてしまうことも意味しました。そして、その不安は、約200年後に現実のものとなってしまうのです。





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ぴーち こんばんは!
なるほど。
ある面では確かに利点であるけれど、
ある面では、それが短所にもなりうる訳ですね。
両刃の剣ですか・・
難しいですね(^_^;)
ぴーちさんへ
黒田裕樹 鎖国の利点が崩れ落ちていくのは第51回歴史講座で詳しく紹介したとおりですが、利点が時の流れで短所になるのは何とも言えませんね。
なるほど。
ある面では確かに利点であるけれど、
ある面では、それが短所にもなりうる訳ですね。
両刃の剣ですか・・
難しいですね(^_^;)