当時のイスパニアとポルトガルとの間には、15世紀末の1494年に、大西洋を東西に分ける一本の線が引かれ、この線から東側で発見されるものはすべてポルトガルに、西側で発見されるものはすべてイスパニアに属するという取り決めが、カトリックのローマ教皇の承認によって結ばれました。これをトルデシリャス条約といいます。
地球をまるで饅頭(まんじゅう)を二つに割るかのようなとんでもない発想ですが、これは、当時の白人至上主義による人種差別に基づいた、いわば当然の思想でもありました。
その後、両国が条約の取り決めを守りながら、着実に植民地化を進めた結果、南アメリカ大陸西側にあったインカ帝国や、メキシコ中央部にあったアステカ帝国という二つの国が滅ぼされ、国民の生命や財産、さらに文化が永遠に失われてしまうという悲劇が生じたのです。





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ぴーち こんばんは!
確かに大航海時代なんて聞くと
大海原を優雅に駆けまわるような
耳には心地よい響きですものね(^^ゞ
そんな悲惨な真実が隠されていたとは
驚きます!
ぴーちさんへ
黒田裕樹 歴史はある意味「勝者がつくる」ものですからね。
白人至上主義の恐ろしさが、この後も続くことになります。
確かに大航海時代なんて聞くと
大海原を優雅に駆けまわるような
耳には心地よい響きですものね(^^ゞ
そんな悲惨な真実が隠されていたとは
驚きます!
白人至上主義の恐ろしさが、この後も続くことになります。