かくして、我が国は自国の安全保障をアメリカに委ねるかたちとなりましたが、当初結ばれた条約は片務的(へんむてき、契約の当事者の一方のみが義務を負うこと)であり、アメリカに有利な内容となっていました。
例えば、我が国に駐留するアメリカ軍に日本防衛の義務がないことや、駐留軍には日本政府の要請に応じて内乱を鎮圧する権利があってもその義務がないこと、あるいは日本の意思だけでは条約を廃棄できないことなどが規定されていたのです。
しかし、日本国憲法において事実上の非武装国と化していた我が国が、独立回復を機に米軍に撤退されれば、丸裸となった我が国が他国に侵略されるのは自明の理でした。現実問題として、我が国が現在に至るまで平和が保たれているのは、アメリカの「核の傘」に入り込むかたちとなった日米安保条約のおかげであり、決して日本国憲法第9条によるものではありません。
なお、日米安保条約は、対等な立場での日米軍事同盟の構築を目指して、約10年後の昭和35(1960)年に改定されましたが、その際に大規模な抗議行動が起こってしまいました。
※下記の映像は11月30日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
確かに他国から攻められなかったのは、アメリカのお陰で憲法9条のお陰では無いかも知れませんが、
9条があったお陰で、戦争好きなアメリカに命令されて日本から派兵される事が無かった事は憲法のお陰で平和を保てたと言う事なのでは無いでしょうか。
ですので、これまでの日本国はこの2つの条件が
うまく機能していたから平和が維持できたという
ことでは無いかと思うのですが、いかがなものでしょう。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 確かに、朝鮮戦争当時は憲法9条を理由にアメリカからの再軍備の要請を断れたという事情がありました。
しかし、その後は憲法9条があったことで、日本人拉致問題などに対する足かせにもなっているのが実情です。
いつまでも他国の軍備をあてにもできませんからね。
確かに他国から攻められなかったのは、アメリカのお陰で憲法9条のお陰では無いかも知れませんが、
9条があったお陰で、戦争好きなアメリカに命令されて日本から派兵される事が無かった事は憲法のお陰で平和を保てたと言う事なのでは無いでしょうか。
ですので、これまでの日本国はこの2つの条件が
うまく機能していたから平和が維持できたという
ことでは無いかと思うのですが、いかがなものでしょう。
しかし、その後は憲法9条があったことで、日本人拉致問題などに対する足かせにもなっているのが実情です。
いつまでも他国の軍備をあてにもできませんからね。