第11条の正確な内容は「日本国は、極東国際軍事裁判所並びに国内外の他の連合国戦争犯罪法廷の『諸判決』を受諾する」ですが、当時の外務省によって「諸判決」が「裁判」と誤訳されてしまったのです。
「日本は『極東国際軍事裁判(=東京裁判)』の『諸判決』を受諾する」という条約の正式な英文は「Japan accepts the judgments of the International Military Tribunal for the Far East.」ですが、これが「裁判を受諾する」という英語であれば「Japan accepts the judgment of the International Military Tribunal for the Far East.」と言う表記となります。
この場合なら、相当無理をして「単数形」の「judgment」を「裁判」と訳したうえで「日本は極東軍事法廷の裁判を受諾する」と全体を翻訳することは有り得るかもしれませんが、正式な条文では、そのような「誤解」をなくすため、英語の正文で「複数形」たる「judgments」としました。「裁判」ではなく「諸判決」であることを明確にする意図があったためと考えられます。
さらに付け加えれば、これが「日本は極東国際軍事裁判そのものを受諾する」となると、英語の直訳では「Japan accepts the International Military Tribunal for the Far East.」という表記となりますから「the judgments of」がなくなります。従って、条文を『裁判』と訳したのは明らかに「誤訳」であり、条約を調印した最初の段階から、我が国に贖罪(しょくざい、犯した罪をつぐなうこと)意識を植えつけるといったような、何らかの意図や思惑があったのではとも疑われるのです。
※下記の映像は11月23日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
大東亜戦争勃発の発端も、日本が英文を和訳するのに手間取ってしまっている間に。。という事でしたものね。言葉の壁と言うのは今でこそその知識が十分備わっているものの、当時としては相当厄介な存在だったのでしょうね。
個人的に海外へでかけていって
僅かな解釈の違いがあったとしても現地の方は
多少は目を瞑って笑ってくれるかも知れませんが、
正式な文言となるとそう黙って見過ごすわけにはいかないので大変ですよね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 正式な文書であるからこそ、誤訳はあってはならないはずです。
今回の件は、どう考えても意図的な感じがするのですが…。
大東亜戦争勃発の発端も、日本が英文を和訳するのに手間取ってしまっている間に。。という事でしたものね。言葉の壁と言うのは今でこそその知識が十分備わっているものの、当時としては相当厄介な存在だったのでしょうね。
個人的に海外へでかけていって
僅かな解釈の違いがあったとしても現地の方は
多少は目を瞑って笑ってくれるかも知れませんが、
正式な文言となるとそう黙って見過ごすわけにはいかないので大変ですよね。
今回の件は、どう考えても意図的な感じがするのですが…。