連合国のうち、ソ連やチェコスロバキア・ポーランドは講和会議に出席したものの調印せず、インド・ビルマ(現在のミャンマー)・ユーゴスラビアは参加しませんでした。また、中華人民共和国および中華民国(=台湾)は、代表政権をめぐる意見不一致のため、会議に招かれませんでした。
サンフランシスコ講和条約において、我が国は海外に持っていた領土などの権利をすべて放棄しましたが、同時に交戦国の多くが我が国への賠償請求権を放棄しました。我が国は1年後の昭和27年にインドと日印平和条約を、中華民国(=台湾)と日華平和条約を結びましたが、両国とも賠償請求権を放棄しています。
結局、我が国が戦後補償に応じたのは、フィリピンやビルマ(現在のミャンマー)・インドネシア・南ベトナム(当時)などの一部の国に留まりました。なお、我が国は南樺太や千島列島の権利を放棄しましたが、ソ連がサンフランシスコ講和条約に調印していないため、国際法上における北方領土を除く千島列島や南樺太の帰属は確定していません。
※下記の映像は11月23日までの掲載分をまとめたものです。





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
トラックバック(0) |
ぴーち こんばんは!
当時のソ連は調印していないので
実質的には千島、樺太はソ連のものでは無いという
ことですか?だとすると、
それらの列島は何処の国に所有権が有るのでしょうか?
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 当時のソ連は調印していないので
> 実質的には千島、樺太はソ連のものでは無いという
> ことですか?だとすると、
> それらの列島は何処の国に所有権が有るのでしょうか?
南樺太と得撫島以北の千島列島については、国際法上は「帰属権が未定」、つまり「どの国のものでもない」状態です。
世界地図でも国の色が塗られず、白いままなのが正確な表記です。
ただし、北方領土が我が国固有の領土であることに変わりはありません。
当時のソ連は調印していないので
実質的には千島、樺太はソ連のものでは無いという
ことですか?だとすると、
それらの列島は何処の国に所有権が有るのでしょうか?
> 実質的には千島、樺太はソ連のものでは無いという
> ことですか?だとすると、
> それらの列島は何処の国に所有権が有るのでしょうか?
南樺太と得撫島以北の千島列島については、国際法上は「帰属権が未定」、つまり「どの国のものでもない」状態です。
世界地図でも国の色が塗られず、白いままなのが正確な表記です。
ただし、北方領土が我が国固有の領土であることに変わりはありません。