ご聖断が下った後、阿南陸相は耐え切れずに激しく慟哭(どうこく、悲しみのあまり声をあげて泣くこと)しました。昭和天皇はそんな阿南陸相に対して優しく声をおかけになりました。
「阿南、お前の気持ちはよく分かっている。しかし、私には国体を護れる確信がある」。
昭和天皇によるご聖断は下りましたが、それだけでは大日本帝国憲法(=明治憲法)の規定においては何の効力も持たず、内閣による閣議で承認されて初めて成立するものでした。もし閣議の前に阿南陸相が辞任して、後任者の選任を陸軍が拒否すれば、軍部大臣現役武官制によって鈴木内閣は崩壊し、ご聖断をなかったことにすることは可能でした。
陸軍の強硬派は戦争継続のために阿南陸相に辞任を迫りましたが、阿南は以下のように一喝(いっかつ)しました。
「ご聖断が下った以上はそれに従うだけだ。不服の者あらば自分の屍(しかばね)を越えてゆけ!」
※下記の映像は10月7日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
>不服の者あらば自分の屍(しかばね)を越えてゆけ!」
今の時代、こんなセリフを言うのは、
孫正義氏くらいしか居ないのでは無いでしょうかw
改めてこうして伺うと、男気のある発言ですよね。
勿論、生ぬるい世の中では無かったからこその
生きた言葉がこうして生まれたのでしょうね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 確かに男気ある発言ですよね。
阿南陸相にはそこまでの覚悟があったということなのでしょう。
>不服の者あらば自分の屍(しかばね)を越えてゆけ!」
今の時代、こんなセリフを言うのは、
孫正義氏くらいしか居ないのでは無いでしょうかw
改めてこうして伺うと、男気のある発言ですよね。
勿論、生ぬるい世の中では無かったからこその
生きた言葉がこうして生まれたのでしょうね。
阿南陸相にはそこまでの覚悟があったということなのでしょう。