硫黄島の重要性を理解していた日本軍は、不充分ながらも武装と資材をかき集めて、短期間で防衛設備を構築しましたが、昭和20(1945)年2月19日に始まった戦闘では、島全体の地表が変形するほどの徹底的な艦砲射撃と空爆を受けました。
絶望的な情勢のなか、司令官であった栗林忠道(くりばやしただみち)中将の巧(たく)みなリーダーシップもあって、奇跡的な奮闘を重ねた日本軍でしたが、ついに刀折れ矢尽きて、同年3月26日までに守備兵のほとんどが玉砕しました。
戦いに敗れた日本軍ではありましたが、死傷者の全体的な数は、圧倒的に優位だったはずのアメリカ軍が上回っており、鬼神に勝る働きを見せる日本軍に対する恐怖を、アメリカ軍に嫌(いや)でも見せつけることになりました。
ただし、硫黄島を取られたことによって、アメリカ軍は日本本土への攻撃をより有利に展開できるようになったことから、この後に行われた「悪魔のような」本土爆撃が実現してしまったのです。
※下記の映像は9月22日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
私が好きな俳優さんに渡辺謙さんがいらっしゃるんですが、彼が先日「安保法案」について呟いている内容を読んで、硫黄島の戦いで、まさに栗林中尉役を熱演された彼の率直なご意見だなと思いました。
自衛隊は「未来のない戦いを強いられた栗林中将と変わりがない」
きっと作品を通して彼なりに解釈し、結論づけた答えなのだろうし、先日も同じような事を
書かせて頂きましたが、
殺し合いに正当な理由は無い・と思えてなりません。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 なるほど、単なる「殺し合い」にすぎないのであればそうなのかもしれません。
安保法案に関しては、次回(第50回)の歴史講座で取り上げる予定ですので、そこでまた紹介したいと思います。
私が好きな俳優さんに渡辺謙さんがいらっしゃるんですが、彼が先日「安保法案」について呟いている内容を読んで、硫黄島の戦いで、まさに栗林中尉役を熱演された彼の率直なご意見だなと思いました。
自衛隊は「未来のない戦いを強いられた栗林中将と変わりがない」
きっと作品を通して彼なりに解釈し、結論づけた答えなのだろうし、先日も同じような事を
書かせて頂きましたが、
殺し合いに正当な理由は無い・と思えてなりません。
安保法案に関しては、次回(第50回)の歴史講座で取り上げる予定ですので、そこでまた紹介したいと思います。