なぜなら、政党政治を行う立場である政党人自らが「軍部は政府のいうことを聞く必要がない=内閣は軍に干渉できない」ことを認めてしまったからです。事実、この問題をきっかけとして我が国では軍部の暴走を事実上誰も止められなくなってしまいました。
軍部の暴走はやがて昭和7(1932)年の五・一五事件や昭和11(1936)年の二・二六事件といった大事件をもたらし、また軍部大臣現役武官制が復活したことによって、首相が陸海軍大臣の意向を無視できなくなるなど、我が国の政治は事実上軍部に乗っ取られた状態と化しました。
これでは戦争遂行のための「戦略」を練ることはともかく、外交努力などの「政略」が期待できるわけがありません。結局、我が国は大東亜戦争で戦況が有利なうちに、講和への道を探るための何のイニシアチブも取ることができませんでした。
しかも、こうした問題の根幹となった統帥権干犯は、さらなる悲劇を我が国に及ぼしていったのです。
※下記の映像は8月24日までの掲載分をまとめたものです。





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
トラックバック(0) |
ぴーち こんばんは!
なるほど、
アクセルだけを搭載した
レーシングカーと化してしまったら
暴走だけで誰にも止められませんね(^_^;)
やはり公道を走る時くらいは、ブレーキ搭載
させなければ、自爆するだけです。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりです。
軍部の動きを政治家が止めることができなかった。
これが後々になって我が国に大きな影響を及ぼすことになります。
なるほど、
アクセルだけを搭載した
レーシングカーと化してしまったら
暴走だけで誰にも止められませんね(^_^;)
やはり公道を走る時くらいは、ブレーキ搭載
させなければ、自爆するだけです。
軍部の動きを政治家が止めることができなかった。
これが後々になって我が国に大きな影響を及ぼすことになります。