張学良がなぜ中国共産党に寝返ったのかは諸説ありますが、いずれにせよ西安事件によって、蒋介石は共産党との内戦を中止して抗日へと方針を転換することになりました。
なお、1937(昭和12)年9月に国民政府は正式に中国共産党との内戦停止と抗日民族統一戦線の形成に踏み切りましたが、これらの動きは今日では第二次国共合作といわれています。
西安事件をきっかけとして、中国大陸では国民党と共産党との内戦が中止され、彼らの牙(きば)が一斉に我が国に向けられることになるのですが、当時の日本政府がどこまで事態の深刻さを理解していたかは分かりません。
ただ、我が国で共産主義に共鳴し、ソ連のスパイであった尾崎秀実(おざきほつみ)をブレーンとした第一次近衛文麿(このえふみまろ)内閣が誕生した直後に、まるでそれを待っていたかのように「ある出来事」が起きてしまったという、偶然とは思えない歴史的事実があったことだけは間違いありません。
※下記の映像は7月3日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
私が内容をよく理解して居ないのかも
知れませんが、
国民党と共産党の内戦が終息した際に
どうして日本へ一斉に牙をむく事態になってしまったのでしょうか?
やはり外国は敵であるという考えの元からなのでしょうか?
ぴーちさんへ
黒田裕樹 国民党と共産党が内戦状態となれば、中国の国内で戦闘が行われるため、日本は直接関係ありません。
しかし、国共合作が実現すれば、内戦が終結して両党のエネルギーが一斉に我が国に向けられることになるからです。
しかも、日中の争いのうち、中国側はほとんどが国民党でした。国民党が戦っている間に共産党が力を蓄えたことで、戦後に再び起きた内戦で共産党が勝利し、中華人民共和国が誕生する流れをもたらしたのです。
私が内容をよく理解して居ないのかも
知れませんが、
国民党と共産党の内戦が終息した際に
どうして日本へ一斉に牙をむく事態になってしまったのでしょうか?
やはり外国は敵であるという考えの元からなのでしょうか?
しかし、国共合作が実現すれば、内戦が終結して両党のエネルギーが一斉に我が国に向けられることになるからです。
しかも、日中の争いのうち、中国側はほとんどが国民党でした。国民党が戦っている間に共産党が力を蓄えたことで、戦後に再び起きた内戦で共産党が勝利し、中華人民共和国が誕生する流れをもたらしたのです。