なるほど、確かに大日本帝国憲法(=明治憲法)の第11条には「天皇ハ陸海軍ヲ統帥ス」とあり、条文を素直に読めば、統帥権は天皇のみが有するという規定となりますが、実際にはもちろん天皇ご自身が指揮を取られることはなく、陸軍や海軍の責任者が握っていました。
また、そもそも国の軍備について決定を下すことは統治権の一部であり、統治権は天皇の名の下に内閣が行うものです。従って、軍部による主張は統帥権の拡大解釈に過ぎず、統帥権干犯問題は軍部による反撃材料の一つでしかありませんでした。
ところが、時の野党である立憲政友会が、「与党の攻撃材料になるのであれば何でもよい」とばかりに、統帥権干犯問題を政争の具として、軍部と一緒になって政府を攻撃したことで、話が一気に拡大してしまったのです。ちなみに、この時に政府を激しく非難した政友会の議員の一人である鳩山一郎(はとやまいちろう)は、鳩山由紀夫(はとやまゆきお)元首相の祖父です。
※下記の映像は5月13日までの掲載分をまとめたものです。





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青田です。 黒田先生
青田です。
まさに『統治権は天皇の名の下に内閣が行うものです。』が重要なポイントですね。
なぜなら、日本をしっかりと、議会があり、内閣が機能していました。カタチ上は、シビリアン・コントールです。
しかし、
この「統帥権」の問題が戦後教育でも
かなり、曲解されて、教えられていますね。
ただ、冷静に考えて、立憲君主制の国で
ほとんどの君主は、統帥権を持っていますが
統帥権干犯問題など起こっていません。
むしろ、立憲君主制の国のほうがシビリアン・コントロールが健全に行われています。
逆に共産主義や、帝政・王政のない国のほうが、無茶苦茶です。(軍政になりやすい。)
ぴーち こんばんは!
これが実際に、陛下ご自身が全て取り仕切れる制度であったのなら、横槍を入れる事が出来なかったのでしょうけれど、天皇の名のもとに、天皇の存在を上手く利用して・・という都合の良さに付け入る隙を与えてしまったのも、落ち度では無かったのかなと思いますね。
青田さんへ
黒田裕樹 仰るとおり、憲法上においても本来であれば何の問題もないはずなのですが、政党側が政争のために統帥権干犯を肯定したことが致命的でしたね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 憲法上の文言の解釈として、スキを与えてしまったのは確かですね。
とはいえ、正しく運用すべき政党側が解釈を曲解することまでは想定外だったとも思えますが…。
青田です。
まさに『統治権は天皇の名の下に内閣が行うものです。』が重要なポイントですね。
なぜなら、日本をしっかりと、議会があり、内閣が機能していました。カタチ上は、シビリアン・コントールです。
しかし、
この「統帥権」の問題が戦後教育でも
かなり、曲解されて、教えられていますね。
ただ、冷静に考えて、立憲君主制の国で
ほとんどの君主は、統帥権を持っていますが
統帥権干犯問題など起こっていません。
むしろ、立憲君主制の国のほうがシビリアン・コントロールが健全に行われています。
逆に共産主義や、帝政・王政のない国のほうが、無茶苦茶です。(軍政になりやすい。)
これが実際に、陛下ご自身が全て取り仕切れる制度であったのなら、横槍を入れる事が出来なかったのでしょうけれど、天皇の名のもとに、天皇の存在を上手く利用して・・という都合の良さに付け入る隙を与えてしまったのも、落ち度では無かったのかなと思いますね。
とはいえ、正しく運用すべき政党側が解釈を曲解することまでは想定外だったとも思えますが…。