なぜなら、石井・ランシング協定で、アメリカは中国における日本の特殊権益の保有を認めていたにもかかわらず、九ヵ国条約によって、中国の権益は「すべての国が平等」となってしまったからです。
アメリカにとって石井・ランシング協定は、自国が第一次世界大戦に参戦中に日本が中国大陸に対して余計な手出しをさせないために、その場しのぎで結んだに過ぎなかったのです。事実、先述のとおり、この協定は九ヵ国条約が発効した大正12(1923)年に破棄されてしまいました。
この後、我が国が中国大陸に何らかの立場で関わる度に、アメリカを中心とする世界が九ヵ国条約違反を強硬に主張したことで、我が国のみが国際的な非難を浴びる遠因となりました。さらに、我が国は九ヵ国条約に基づいて、ヴェルサイユ条約という名の国際的にも「正当な手段」で手に入れた山東半島における旧ドイツ権益を、大正11年に中国に返還することになってしまいました。これを山東懸案解決条約といいます。
※下記の映像は4月20日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
目的の為には手段を選ばないアメリカのやり口が
まかり通ってしまう所がまた皮肉なものですね(*_*;
どうしても、声を大きく発する所に世界は注目してしまい、それがあたかも真っ当な言い分だと通用してしまう所が怖い所ですよね。
押しの強いアメリカのプロパガンダに
世界がまんまと乗せられてしまうのは悔しさを覚えますが、それでもその強引さには必ずしっぺ返しが訪れるのではないかと思いたいです。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、強引すぎますよね。
その流れを今も引きずっているようですが、いつかは痛い目にあうでしょう。もっとも、我が国がそれに巻き込まれないように気を付けねばなりませんが。
目的の為には手段を選ばないアメリカのやり口が
まかり通ってしまう所がまた皮肉なものですね(*_*;
どうしても、声を大きく発する所に世界は注目してしまい、それがあたかも真っ当な言い分だと通用してしまう所が怖い所ですよね。
押しの強いアメリカのプロパガンダに
世界がまんまと乗せられてしまうのは悔しさを覚えますが、それでもその強引さには必ずしっぺ返しが訪れるのではないかと思いたいです。
その流れを今も引きずっているようですが、いつかは痛い目にあうでしょう。もっとも、我が国がそれに巻き込まれないように気を付けねばなりませんが。