我が国が提出した撤廃案は、会議に出席した16ヵ国中11ヵ国という多数の賛成を得ましたが、議長であったアメリカのウィルソン大統領が、「このような重要な事項は全会一致でないと認められない」と主張して強引に否決しました。
アメリカからすれば、日本人移民の迫害ができなくなることへの危機感もありましたし、何よりも欧米列強にとって、これまでの「白人を中心とする世界秩序」や「有色人種を奴隷(どれい)扱いする植民地制度」を破壊する可能性が高い提案は、「危険思想」以外の何物でもなかったのです。
かくして我が国は、アジアやアフリカの独立諸国や植民地支配を受けていた有色人種の民族に大きな勇気を与えた一方で、欧米列強からますます警戒されるようになり、特にアメリカの日本敵視がさらに強くなってしまいました。
ちなみに、世界平和の実現に大きな期待が寄せられた国際連盟でしたが、常任理事国として日本・イギリス・フランス・イタリアが選ばれたものの、そもそもの提案国であったアメリカが上院の反対で加盟できなかったり、またロシア(=ソビエト)や敗戦国であったドイツが除外されたりするなど、運営は当初から順調ではありませんでした。
※下記の映像は4月20日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんにちは!
人間の性なのでしょうね。
いつでも自分が相手よりも僅かでも「優位」に立っていないと気がすまない人が私のすぐ身近にも居ますが、その最たる国がアメリカという国なのでしょうね。
ビジネスなどでもそうでしょうけれど、結局
出世が早いという人間の特徴は、いかに人に対して非情になれるかという事だと何処かの本で見かけましたが、確かに情に絆されてばかりでは、なかなか
大儲けはムリですが、それでも強引で、手厳しすぎる考えでは、何時かは敵を多く生むことになり、自分で自分の首を締める事にもなり兼ねないと思います。相手を利用したり、頭を常に抑えこもうとすれば、その反動も覚悟しなければなりません・・。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰る内容は、まさにアメリカの歴史でもありますね。
繰り返しになりますが、わが国の伝統的な国家運営こそが世界平和につながると思うのですが…。
人間の性なのでしょうね。
いつでも自分が相手よりも僅かでも「優位」に立っていないと気がすまない人が私のすぐ身近にも居ますが、その最たる国がアメリカという国なのでしょうね。
ビジネスなどでもそうでしょうけれど、結局
出世が早いという人間の特徴は、いかに人に対して非情になれるかという事だと何処かの本で見かけましたが、確かに情に絆されてばかりでは、なかなか
大儲けはムリですが、それでも強引で、手厳しすぎる考えでは、何時かは敵を多く生むことになり、自分で自分の首を締める事にもなり兼ねないと思います。相手を利用したり、頭を常に抑えこもうとすれば、その反動も覚悟しなければなりません・・。
繰り返しになりますが、わが国の伝統的な国家運営こそが世界平和につながると思うのですが…。