GHQは事前に松本試案の概要を入手しており、日本政府に先手を打つかたちで、自分側からの草案作成を急いでいたのです。
ところが、民政局員の25人のメンバーのうち、弁護士の資格を持っている人物こそ存在したものの、憲法学を専攻した者は一人もいませんでした。このため、民政局は日本の民間憲法草案やアメリカ合衆国憲法ほか、世界各国のありとあらゆる憲法を参考として、わずか一週間で急ごしらえの草案をまとめ上げ、マッカーサーの承認を得たうえで日本政府に通告したのです。
なお、民政局のメンバーには、ベアテ・シロタ・ゴードン氏のような女性も含まれており、彼女によって「家族生活における個人の尊厳と両性の本質的平等」が規定された憲法第24条が起草されたことが知られていますが、何と言っても憲法に対する素人が、しかも外国人の手によって作成された草案ですから、我が国にとっては困惑以外の何物でもありませんでした。
しかし、我が国は松本試案を断念して、マッカーサー草案を受けいれる以外に選択肢は存在しませんでした。なぜなら、GHQが占領という立場を悪用した脅しを我が国にかけてきたからです。
※下記の映像は3月26日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
マッカーサー草案がこれほどまでに
何も考えられずに提案された憲法だったとは
存じませんでしたので、正直驚きました。
しかも今の今まで日本人はそのいい加減な憲法を順守して、守って来たのかと考えるとなんと愚かな・・と思う反面、日本人とはなんとタフで忍耐力に優れた人種なのだと改めて感じました(^_^;)
ぴーちさんへ
黒田裕樹 確かに愚かですよね。
押し付けられた憲法は、独立後には速やかに変えられるはずだったのですが…。
マッカーサー草案がこれほどまでに
何も考えられずに提案された憲法だったとは
存じませんでしたので、正直驚きました。
しかも今の今まで日本人はそのいい加減な憲法を順守して、守って来たのかと考えるとなんと愚かな・・と思う反面、日本人とはなんとタフで忍耐力に優れた人種なのだと改めて感じました(^_^;)
押し付けられた憲法は、独立後には速やかに変えられるはずだったのですが…。