海上保安庁は、中国漁船側が故意に巡視船にぶつかったと判断して、船長を逮捕したうえで船を拿捕(だほ)しましたが、中国側からの強硬な抗議に屈した菅内閣は、同月24日に船長を釈放してしまったことから、野党や国民の間からは「弱腰外交」との批判が高まりました。
衝突事件の際に、海上保安庁は状況をビデオで撮影していましたが、菅内閣は中国への配慮から、国民への映像の全面公開を一貫して拒否し、一部の議員のみに公開していました。
しかし、11月4日に「sengoku38」と名乗る人物が、インターネット動画サイトの「YouTube」に、本事件の映像と思われる、中国漁船が巡視船2隻(せき)に体当たりする場面が収録された合計44分の六分割された動画を流出させたことで、事件の全容が国民に広まるとともに、中国側の挑発行為が国民の強い非難を生み出す流れにつながったのです。
なお、「sengoku38」は海上保安庁職員の一色正春(いっしきまさはる)氏であり、「衝突映像が闇から闇へ葬られてはいけないと思った」ために流出させたと証言しました。一色氏は東京地検への書類送検と任意の事情聴取を受けた後、海上保安庁職員を辞職しています。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)





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ぴーち こんばんは!
いくら海上保安庁だからと言っても
個人的な判断は少々行き過ぎていたかもしれないと
思いましたが、確かに中国側の船長を直ぐに釈放してしまった考えには正直、弱腰だと揶揄されても
仕方が無かったのではと思います。
やってはいけない事に対して、強固な態度を指し示してあげることも大事な事だと思います。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 一色氏の行動は、組織としては問題があったと言えるのかもしれません。
しかしながら、彼による映像の公開が、我が国の国益に多大な貢献があったという事実も動かしがたいものがあります。
結局は、首相を含む政治組織がしっかりしていなかったことが、彼の動きをもたらしたと言えるでしょうね。
いくら海上保安庁だからと言っても
個人的な判断は少々行き過ぎていたかもしれないと
思いましたが、確かに中国側の船長を直ぐに釈放してしまった考えには正直、弱腰だと揶揄されても
仕方が無かったのではと思います。
やってはいけない事に対して、強固な態度を指し示してあげることも大事な事だと思います。
しかしながら、彼による映像の公開が、我が国の国益に多大な貢献があったという事実も動かしがたいものがあります。
結局は、首相を含む政治組織がしっかりしていなかったことが、彼の動きをもたらしたと言えるでしょうね。