イラク戦争によってフセイン政権は崩壊し、アメリカは同年5月に戦争終結を宣言して、民主的な暫定(ざんてい)政府が樹立されましたが、その後のイラクはテロ行為が続出し、収拾がつかない状況が続いています。
なお、イラク戦争は「フセイン政権が大量破壊兵器を秘密裏(ひみつり)に保持し、テロ組織への援助を行っている」という疑惑をもとにして起きたものですが、その後の調査で、イラク国内で大量破壊兵器が発見されず、またテロ組織との関係も立証できないことが分かりました。
ところで、アメリカがイラク戦争を起こした背景には、それまでアメリカドルで取引されていた石油が、2000(平成12)年11月にイラクがユーロ決済での石油取引に変更を求めたことで、他の中東諸国がこれに続けば、アメリカの利権が根本から揺(ゆ)らいでしまうという事情があったからではないかという見方もあります。
現実問題として、アメリカのイラクへの攻撃に強く反発していたのが、ユーロを使用するフランスやドイツでした。世界情勢は私たち日本人の知らないところでも常に動いているのだということを、我々は意識すべきかもしれません。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)





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ぴーち こんばんは!
ブッシュ大統領は、父の世代で成し得なかった
石油問題を何とか自分の世代で成し遂げたくて、
わざわざ大義名分を掲げて、打倒フセインに乗り込んだと聞いた事が有りますが、やはり
秘密兵器などというのは無いと最初から分かっていての、言いがかり攻撃だった訳ですね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 秘密兵器などというのは無いと最初から分かっていての、言いがかり攻撃だった訳ですね。
今となってはその可能性もありますね。大東亜戦争の場合もそうですが、大国の「大義」に振り回される国はいつも悲劇です。
ブッシュ大統領は、父の世代で成し得なかった
石油問題を何とか自分の世代で成し遂げたくて、
わざわざ大義名分を掲げて、打倒フセインに乗り込んだと聞いた事が有りますが、やはり
秘密兵器などというのは無いと最初から分かっていての、言いがかり攻撃だった訳ですね。
今となってはその可能性もありますね。大東亜戦争の場合もそうですが、大国の「大義」に振り回される国はいつも悲劇です。