さて、毛利元就といえば有名なエピソードがありますよね。いわゆる「三矢の訓(おしえ)」のことです。
自分の死期を悟(さと)った元就は、息子たち三人を枕元に呼び出して言いました。「一本の矢は簡単に折れるが、三本束ねると折ることができない。お前たちも三人が団結して毛利家を守り立てれば、こんな心強いことはない」。
毛利家の固い結束を連想させる美談ですが、実はこれは真っ赤なウソです。なぜなら、三人の息子のうち、長男の隆元(たかもと)は元就よりも先に死んでいるからです。
では、元就は死ぬまでに息子たちに言葉を残さなかったのでしょうか。実はちゃんと残しているんですが、その内容はとんでもないものでした。
「当家(=毛利家)を良かれと思う者は、他国のことは申すまでもなく、当国においても一人もいないだろうから、よくよく用心せよ」。
なんとも凄まじいまでの人間不信ですね。それにしても、元就の本当の遺言が無視されてまで「三矢の訓」というフィクションが広まったのはなぜでしょうか?
※上記は今回までの内容に関連する映像です。尚、講座のすべてに関する映像も配信しております。




いつも有難うございます。
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てっちゃん中尉 三矢の訓は有名な話ですが、ソレが事実ではないとすると、なんともイメージが変わりますね。というよりも、毛利元就は、日本人の特徴をよくよく理解したうえで一人で毛利家を拡張していたんですね。
流石の元就とはいえ、自分の子孫までは思うとおりには動かせないものですね。
そもそも、その有名なフィクション三矢の訓とは、一体何時頃に作られた話なのかが気になりますね。
てっちゃん中尉さんへ
黒田裕樹 > 三矢の訓は有名な話ですが、ソレが事実ではないとすると、なんともイメージが変わりますね。というよりも、毛利元就は、日本人の特徴をよくよく理解したうえで一人で毛利家を拡張していたんですね。
講義の際にも言いましたが、日本人の長所である「他人を信じる」ということを逆手にとってのやりたい放題でしたからね。
> 流石の元就とはいえ、自分の子孫までは思うとおりには動かせないものですね。
そうですね。この件については今回の講座の後半で改めて紹介します。
> そもそも、その有名なフィクション三矢の訓とは、一体何時頃に作られた話なのかが気になりますね。
時期については定かではありませんが、おそらくは数々のエピソードをまとめて、死の前後あたりには「つくられた」と思います。次回の更新で関連する件について触れておりますので、ご参考になればと思います。
ぴーち こんばんは!
三矢の訓、、これは私でも存じている
有名な話ですよね。。
それが、嘘っぱちだったとは(ノ゚Д゚ヽ|||そ…そんなぁ
しかしながら、その後の本当に述べた言葉の方が
なにやら、教訓としてはかなりのインパクトがありますね^^;
男は敷居を跨げば7人の敵あり・・
決して気を抜く出ないぞ!みたいなw
応援凸
では、では♪
管理人のみ閲覧できます
-
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 三矢の訓、、これは私でも存じている
> 有名な話ですよね。。
> それが、嘘っぱちだったとは(ノ゚Д゚ヽ|||そ…そんなぁ
残念ながら、そう断言せざるを得ません(´・ω・`)
理由は本文のとおり、幽霊を呼び寄せる(?)ことは不可能だからです。
> しかしながら、その後の本当に述べた言葉の方が
> なにやら、教訓としてはかなりのインパクトがありますね^^;
> 男は敷居を跨げば7人の敵あり・・
> 決して気を抜く出ないぞ!みたいなw
仰るとおりですね。それにしても、なぜ本物の遺言状が無視されて、「三矢の訓」のようなウソが広まったのかについては、明日(26日)の朝の更新で明らかにしますよ(^^♪
marihime 黒田さんこんばんは☆
楽しく拝見させてもらいましたよ!
次回また見させてもらいますσ(゚ー^*)
marihimeさんへ
黒田裕樹 お言葉有難うございます(^^♪
明日以降も是非よろしくお願いします(^o^)丿
さすらい こんばんは。
毛利家(広島)と当家(ヤクルト)とは
現在3位争いの渦中にいるため
件の訓は、あまり興味がありませぬ(笑)
ですが、この話が逸話で
創られたものであるとは聞いていました。
いつも申しますが
歴史ミステリーとは、かくなるものですよ。
面白いのは黒澤映画「乱」では
これをさらに発展させ、おかしく創作。
結果として名作になりましたから
「三本の矢伝説」も
後世には一役買ったということで
「真っ赤なウソ」なんて言わず
見逃してあげましょう(笑)
さすらいさんへ
黒田裕樹 > 毛利家(広島)と当家(ヤクルト)とは
> 現在3位争いの渦中にいるため
> 件の訓は、あまり興味がありませぬ(笑)
> ですが、この話が逸話で
> 創られたものであるとは聞いていました。
確かに争ってますね(笑)。私の住む地域(大阪)も関係しておりますが(^^ゞ
やはり「つくられたもの」であることは知られているんですね。
> いつも申しますが
> 歴史ミステリーとは、かくなるものですよ。
> 面白いのは黒澤映画「乱」では
> これをさらに発展させ、おかしく創作。
> 結果として名作になりましたから
> 「三本の矢伝説」も
> 後世には一役買ったということで
> 「真っ赤なウソ」なんて言わず
> 見逃してあげましょう(笑)
「乱」では、うまくストーリーとして使っていますよね。
確かに「伝説」としては今でも有名ですから、見逃すべきかもしれません(笑)。
サンフレッチェ
オバrev な、なんと!三矢の訓は作り話?
しかも、3人兄弟のうち長男は既にいなかった??
サンフレッチェはどうなるんじゃ~(T_T)
それにしても、毛利元就はやり手だったけど、嫌われていたんですね。
国際的に見ると、胡錦涛さんもこのタイプかも。穏やかそうな顔してますが、なかなかのやり手です。
オバrevさんへ
黒田裕樹 > な、なんと!三矢の訓は作り話?
> しかも、3人兄弟のうち長男は既にいなかった??
> サンフレッチェはどうなるんじゃ~(T_T)
残念ながら「伝説」の世界なんですよね。しかし、「三矢の訓」自体は非常に良くできているし、現代に残る「教訓」としては差し支えないと思います。
> それにしても、毛利元就はやり手だったけど、嫌われていたんですね。
> 国際的に見ると、胡錦涛さんもこのタイプかも。穏やかそうな顔してますが、なかなかのやり手です。
言われてみればそうですね。微笑外交ほど恐ろしいものはありません。
流石の元就とはいえ、自分の子孫までは思うとおりには動かせないものですね。
そもそも、その有名なフィクション三矢の訓とは、一体何時頃に作られた話なのかが気になりますね。
講義の際にも言いましたが、日本人の長所である「他人を信じる」ということを逆手にとってのやりたい放題でしたからね。
> 流石の元就とはいえ、自分の子孫までは思うとおりには動かせないものですね。
そうですね。この件については今回の講座の後半で改めて紹介します。
> そもそも、その有名なフィクション三矢の訓とは、一体何時頃に作られた話なのかが気になりますね。
時期については定かではありませんが、おそらくは数々のエピソードをまとめて、死の前後あたりには「つくられた」と思います。次回の更新で関連する件について触れておりますので、ご参考になればと思います。
三矢の訓、、これは私でも存じている
有名な話ですよね。。
それが、嘘っぱちだったとは(ノ゚Д゚ヽ|||そ…そんなぁ
しかしながら、その後の本当に述べた言葉の方が
なにやら、教訓としてはかなりのインパクトがありますね^^;
男は敷居を跨げば7人の敵あり・・
決して気を抜く出ないぞ!みたいなw
応援凸
では、では♪
> 有名な話ですよね。。
> それが、嘘っぱちだったとは(ノ゚Д゚ヽ|||そ…そんなぁ
残念ながら、そう断言せざるを得ません(´・ω・`)
理由は本文のとおり、幽霊を呼び寄せる(?)ことは不可能だからです。
> しかしながら、その後の本当に述べた言葉の方が
> なにやら、教訓としてはかなりのインパクトがありますね^^;
> 男は敷居を跨げば7人の敵あり・・
> 決して気を抜く出ないぞ!みたいなw
仰るとおりですね。それにしても、なぜ本物の遺言状が無視されて、「三矢の訓」のようなウソが広まったのかについては、明日(26日)の朝の更新で明らかにしますよ(^^♪
楽しく拝見させてもらいましたよ!
次回また見させてもらいますσ(゚ー^*)
明日以降も是非よろしくお願いします(^o^)丿
毛利家(広島)と当家(ヤクルト)とは
現在3位争いの渦中にいるため
件の訓は、あまり興味がありませぬ(笑)
ですが、この話が逸話で
創られたものであるとは聞いていました。
いつも申しますが
歴史ミステリーとは、かくなるものですよ。
面白いのは黒澤映画「乱」では
これをさらに発展させ、おかしく創作。
結果として名作になりましたから
「三本の矢伝説」も
後世には一役買ったということで
「真っ赤なウソ」なんて言わず
見逃してあげましょう(笑)
> 現在3位争いの渦中にいるため
> 件の訓は、あまり興味がありませぬ(笑)
> ですが、この話が逸話で
> 創られたものであるとは聞いていました。
確かに争ってますね(笑)。私の住む地域(大阪)も関係しておりますが(^^ゞ
やはり「つくられたもの」であることは知られているんですね。
> いつも申しますが
> 歴史ミステリーとは、かくなるものですよ。
> 面白いのは黒澤映画「乱」では
> これをさらに発展させ、おかしく創作。
> 結果として名作になりましたから
> 「三本の矢伝説」も
> 後世には一役買ったということで
> 「真っ赤なウソ」なんて言わず
> 見逃してあげましょう(笑)
「乱」では、うまくストーリーとして使っていますよね。
確かに「伝説」としては今でも有名ですから、見逃すべきかもしれません(笑)。
しかも、3人兄弟のうち長男は既にいなかった??
サンフレッチェはどうなるんじゃ~(T_T)
それにしても、毛利元就はやり手だったけど、嫌われていたんですね。
国際的に見ると、胡錦涛さんもこのタイプかも。穏やかそうな顔してますが、なかなかのやり手です。
> しかも、3人兄弟のうち長男は既にいなかった??
> サンフレッチェはどうなるんじゃ~(T_T)
残念ながら「伝説」の世界なんですよね。しかし、「三矢の訓」自体は非常に良くできているし、現代に残る「教訓」としては差し支えないと思います。
> それにしても、毛利元就はやり手だったけど、嫌われていたんですね。
> 国際的に見ると、胡錦涛さんもこのタイプかも。穏やかそうな顔してますが、なかなかのやり手です。
言われてみればそうですね。微笑外交ほど恐ろしいものはありません。