幕府による通商拒絶によって面目を潰(つぶ)されたアメリカは激怒し、日本を開国させるためには強硬手段を行うしかない、と考えるようになりました。
つまり、ビッドルのように下手に出るのではなく、強気の姿勢で対応したほうが良いとアメリカは判断したのです。だからこそ、ペリーが黒船を前面に押し出した恫喝(どうかつ)まがいの外交を行って幕府を慌(あわ)てさせ、無理やり開国させることに成功しました。
そして、何の準備もしていないのに、いきなり開国した幕府が戸惑(とまど)っている間に、アメリカなどの諸外国は、領事裁判権や関税自主権といった、外国との交易の基本となる条件を幕府が理解できない隙(すき)を突いて、まるで騙(だま)し討ちのように不平等条約を押しつけたのです。
これらはすべて、幕府による長年の「平和ボケ」がもたらした大きなツケでした。しかも、開国後の政策がすべて後手に回ったことで、諸外国に翻弄(ほんろう)された情けない姿を幕府が見せつけたことが、大政奉還を経て江戸幕府が滅亡するという流れを呼び込んでしまったことを皆さんはご存知でしょうか。
カギを握るのは、幕府のトップである「征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)」の存在の意味です。
※下記の映像は11月6日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
確かに平和という大きな安心感を
長年に渡り味わうということは、世界の国々から
見れば、大変贅沢な事態ですものね。
世の中、美味しい思いばかり味わったツケは
それ相当の大きなものになりそうな
気がします。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 確かに平和という大きな安心感を
> 長年に渡り味わうということは、世界の国々から
> 見れば、大変贅沢な事態ですものね。
> 世の中、美味しい思いばかり味わったツケは
> それ相当の大きなものになりそうな
> 気がします。
仰るとおりだと私も思います。
いつまでも「一国平和」でいられると思ったら大間違いであり、これは現代においても全く同じでしょう。
確かに平和という大きな安心感を
長年に渡り味わうということは、世界の国々から
見れば、大変贅沢な事態ですものね。
世の中、美味しい思いばかり味わったツケは
それ相当の大きなものになりそうな
気がします。
> 長年に渡り味わうということは、世界の国々から
> 見れば、大変贅沢な事態ですものね。
> 世の中、美味しい思いばかり味わったツケは
> それ相当の大きなものになりそうな
> 気がします。
仰るとおりだと私も思います。
いつまでも「一国平和」でいられると思ったら大間違いであり、これは現代においても全く同じでしょう。