また、田中内閣は、一般企業に対して石油・電力の20%削減を要請しましたが、大混乱の中で企業がこぞって原材料を買い占(し)めたこともあって、「物不足」が喧伝(けんでん、盛んに言いふらすこと)されたことに伴い、トイレットペーパーや洗剤などが店頭から消えるなど、国民の間に一時的なパニックが起きました。
物不足がもたらしたパニックの影響を受けて、我が国の消費者物価指数は昭和49(1974)年に20%以上も一気に上昇し、「狂乱物価(きょうらんぶっか)」と呼ばれた激しいインフレーションが起きました。
インフレを抑制するために公定歩合が引き上げられましたが、それが企業の設備投資なども同時に抑制する流れにつながったこともあり、昭和49年の経済成長率は戦後初のマイナス成長(-1.2%)となってしまいました。
高度経済成長が終わりを告げたことにより、我が国では、この後「成長の限界」を考慮(こうりょ)に入れた「安定成長」が志向されるようになりましたが、それは同時に「低成長時代」の幕開けでもあったのです。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)





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ぴーち こんばんは!
いわゆるオイルショックのお話ですね。
確かに日本全土がこういうパニック状態に陥ったとしたら、
いくら礼節を重んじる国民だとしても
自分の身を守る為に必死になってしまうものですよね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 あの当時は、今まで経験したことがなかったゆえに、様々な問題が見受けられたようですね。
エネルギー問題で一度痛い目にあっているのですから、現在の危機にも是非活かすべきではないかと思いますが…。
オバrev 何と、あの時は物価指数が20%以上上昇したんですか!しかも1.2%のマイナス成長。
凄いことになっていたんだ(゚д゚)!
それに昭和49年と言えば、高度経済成長の象徴のようだった巨人のV10が阻まれて、ミスターが引退と、確かに低成長へ舵取りが変わった年だったんでしょうね。
オバrevさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、大変な時代でしたよね。それにしても、プロ野球に例えるところはさすがはオバrevさんですね(^^♪
昭和49年でプロ野球も一つの時代が終わりました。そして、その翌年は…。
いわゆるオイルショックのお話ですね。
確かに日本全土がこういうパニック状態に陥ったとしたら、
いくら礼節を重んじる国民だとしても
自分の身を守る為に必死になってしまうものですよね。
エネルギー問題で一度痛い目にあっているのですから、現在の危機にも是非活かすべきではないかと思いますが…。
凄いことになっていたんだ(゚д゚)!
それに昭和49年と言えば、高度経済成長の象徴のようだった巨人のV10が阻まれて、ミスターが引退と、確かに低成長へ舵取りが変わった年だったんでしょうね。
昭和49年でプロ野球も一つの時代が終わりました。そして、その翌年は…。