例えば、多くのアメリカ軍が朝鮮半島へ出動することで、日本に軍事力の空白ができることを恐れたGHQは、昭和25(1950)年に我が国に警察予備隊(けいさつよびたい)の設置を指令しました。これが自衛隊のルーツとなります。
また、戦後の強引な公職追放によって、各界において左翼勢力(さよくせいりょく)が大幅に増加していましたが、これを危惧(きぐ)したGHQが、朝鮮戦争勃発(ぼっぱつ)の直前に共産党幹部全員を公職から追放すると、第三次吉田茂内閣によって追放の範囲(はんい)が広げられ、官公庁から民間企業まで多くの共産主義者が追放されました。これをレッド=パージといいます。
レッド=パージの拡大に伴(ともな)って、服役中の戦犯容疑者の釈放(しゃくほう)や各界保守層の公職追放解除が進められましたが、一度追放された者が同じ職に復帰することは難しく、各層の左傾化(さけいか)の流れを止めるには至(いた)りませんでした。
なお、朝鮮戦争による我が国最大の影響として「特需(とくじゅ)による経済復興」が挙げられますが、この件については日を改めて紹介いたします。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)
(※次回[6月7日]からは第42回歴史講座の内容の更新を開始します)





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- 黒田先生
青田です。
職業軍人出身のアイゼンハワーが大統領になってから、だいぶん、まともな方向に進んだ気がします。
トルーマン時代に行った日本への愚策
(軍隊の解体、共産主義者の蔓延)
を元に戻す方向に進めたことを考えると
トルーマンよりもかなり、優秀な気がします。
アイゼンハワーは
職業軍人出身らしく、戦争の残虐さを身を以て体験しました。
トルーマン大統領に『日本への原爆投下』を大反対したのもアイゼンハワーでした。
現代の多くの日本人は、職業軍人=戦争大好きと勘違いしていますが、職業軍人ほど平和主義者が多いと思います。
青田さんへ
黒田裕樹 確かに仰るとおりですね。
軍人出身の方が戦争の悲惨さをよく知っていますし、真の敵を見抜く力がありますから。
その意味でも、トルーマンとアイゼンハワーでは雲泥の差です。
ぴーち こんにちは!
悪い事は直ぐに伝わるのに、良い事はなかなか
伝わらない様に、相手に理解して貰うためには、
本当に時間を要するものだとつくづく思います。
自衛隊はこれまで日本独自の考えの下から
生まれた組織かと思っていましたが、元々は
GHQが関与していたものとは存じませんでした。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 自衛隊はこれまで日本独自の考えの下から
> 生まれた組織かと思っていましたが、元々は
> GHQが関与していたものとは存じませんでした。
自衛隊に関して、多くの国民が真実を知らされていないが故の誤解かと思われます。
言論の自由がある以上、自衛隊の存在を否定することも個人の自由ですが、せめて設立までの歴史の流れは理解していただきたいものです。
青田です。
職業軍人出身のアイゼンハワーが大統領になってから、だいぶん、まともな方向に進んだ気がします。
トルーマン時代に行った日本への愚策
(軍隊の解体、共産主義者の蔓延)
を元に戻す方向に進めたことを考えると
トルーマンよりもかなり、優秀な気がします。
アイゼンハワーは
職業軍人出身らしく、戦争の残虐さを身を以て体験しました。
トルーマン大統領に『日本への原爆投下』を大反対したのもアイゼンハワーでした。
現代の多くの日本人は、職業軍人=戦争大好きと勘違いしていますが、職業軍人ほど平和主義者が多いと思います。
軍人出身の方が戦争の悲惨さをよく知っていますし、真の敵を見抜く力がありますから。
その意味でも、トルーマンとアイゼンハワーでは雲泥の差です。
悪い事は直ぐに伝わるのに、良い事はなかなか
伝わらない様に、相手に理解して貰うためには、
本当に時間を要するものだとつくづく思います。
自衛隊はこれまで日本独自の考えの下から
生まれた組織かと思っていましたが、元々は
GHQが関与していたものとは存じませんでした。
> 生まれた組織かと思っていましたが、元々は
> GHQが関与していたものとは存じませんでした。
自衛隊に関して、多くの国民が真実を知らされていないが故の誤解かと思われます。
言論の自由がある以上、自衛隊の存在を否定することも個人の自由ですが、せめて設立までの歴史の流れは理解していただきたいものです。