主な大学別曹としては、藤原氏の勧学院(かんがくいん)や和気氏(わけし)の弘文院(こうぶんいん)、在原氏(ありわらし)の奨学院(しょうがくいん)、橘氏(たちばなし)の学館院(がくかんいん)が知られています。一方、空海は庶民への教育を目指した綜芸種智院(しゅげいしゅちいん)を設けています。
奈良時代の初期に我が国の歴史書として古事記(こじき)や日本書紀(にほんしょき)が編さんされましたが、この時代には日本書紀の続編として、漢文での国史の編さんが相次いで行われました。順番に続日本紀(しょくにほんぎ)、日本後紀(にほんこうき)、続日本後紀(しょくにほんこうき)、日本文徳天皇実録(にほんもんとくてんのうじつろく)、日本三代実録(にほんさんだいじつろく)が編さんされています。
日本書紀をあわせたこれら6つの歴史書は六国史(りっこくし)と呼ばれ、古代の我が国の律令国家が編さんした一連の正史(せいし、国家による正式の歴史書のこと)として扱われています。




いつも有難うございます。
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オバrev もしかして、この時代の大学ってのが日本初の大学ですか?
それとも名前が同じだけ??
それにしても藤原氏、和気氏、在原氏、橘氏、空海など有名人ばかりですね。
オバrevさんへ
黒田裕樹 > もしかして、この時代の大学ってのが日本初の大学ですか?
> それとも名前が同じだけ??
平安時代の大学制度は末期には衰退してしまうのですが、大学という名前自体はその後も使用され続けました。江戸時代の幕府お抱えの儒学者は「林大学頭」でしたよね。従って、今の大学との直接の関わりは薄いですが、流れはくんでいると考えた方が良いのかもしれません。
> それにしても藤原氏、和気氏、在原氏、橘氏、空海など有名人ばかりですね。
一流どころばかりですよね。やはりそれだけの実力があったというべきなのでしょうか。
てっちゃん中尉 大学別曹ですか、そんなのは聞いたことないですね。そんなに昔から大学が存在していたとは知りませんでした。いまさらながら歴史の知識再構築のいい勉強になります!
てっちゃん中尉さんへ
黒田裕樹 コメント有難うございます(^^♪
別の方へのコメントでも書きましたが、当時の大学は現代の大学とは内容が異なりますが、言葉のルールにはなっています。大学別曹は、自分の家系から官吏を養成したいと思った有力貴族の自然な発想が生んだ施設といえるでしょう。今で言えば「「寄宿舎施設つきの私塾」みたいなものですね。
そんな施設を民間でも、と考えた空海の構想もまた素晴らしいと思います。
紗那 あうー。なんかいきなり難しくなった?!
しかし、有名人が並んでいますね。僕も知ってる(ぇ
六国史とか初めて聞きました!
紗那さんへ
黒田裕樹 > あうー。なんかいきなり難しくなった?!
今日の内容は主に高校時代で学ぶ範囲ですからね(´・ω・`)
まぁ理解しておいて損はないですよ。大学別曹の意義はけっこう重要ですから。
> しかし、有名人が並んでいますね。僕も知ってる(ぇ
有名な貴族だからこそ、一族を昇進させるのに躍起になって大学別曹を競って設けたんですよ。
> 六国史とか初めて聞きました!
歴史書は古事記と日本書紀だけではない、ということですね。
それとも名前が同じだけ??
それにしても藤原氏、和気氏、在原氏、橘氏、空海など有名人ばかりですね。
> それとも名前が同じだけ??
平安時代の大学制度は末期には衰退してしまうのですが、大学という名前自体はその後も使用され続けました。江戸時代の幕府お抱えの儒学者は「林大学頭」でしたよね。従って、今の大学との直接の関わりは薄いですが、流れはくんでいると考えた方が良いのかもしれません。
> それにしても藤原氏、和気氏、在原氏、橘氏、空海など有名人ばかりですね。
一流どころばかりですよね。やはりそれだけの実力があったというべきなのでしょうか。
別の方へのコメントでも書きましたが、当時の大学は現代の大学とは内容が異なりますが、言葉のルールにはなっています。大学別曹は、自分の家系から官吏を養成したいと思った有力貴族の自然な発想が生んだ施設といえるでしょう。今で言えば「「寄宿舎施設つきの私塾」みたいなものですね。
そんな施設を民間でも、と考えた空海の構想もまた素晴らしいと思います。
しかし、有名人が並んでいますね。僕も知ってる(ぇ
六国史とか初めて聞きました!
今日の内容は主に高校時代で学ぶ範囲ですからね(´・ω・`)
まぁ理解しておいて損はないですよ。大学別曹の意義はけっこう重要ですから。
> しかし、有名人が並んでいますね。僕も知ってる(ぇ
有名な貴族だからこそ、一族を昇進させるのに躍起になって大学別曹を競って設けたんですよ。
> 六国史とか初めて聞きました!
歴史書は古事記と日本書紀だけではない、ということですね。