「阿南には阿南の考えがあったのだ。気の毒な事をした」。
人望が厚かった阿南陸相の割腹自決は、陸軍全体に大きな衝撃を与え、若干(じゃっかん)の離反(りはん)はあったものの、その後の徹底抗戦への動きを封じることができました。阿南陸相は昭和天皇のご聖断を確かなものにするため、自ら命を絶つとともに、責任の重さから介錯を断って、最期を迎えるまで苦しみ抜いたに違いありません。
陸軍の最高責任者として、戦争への責任などが何かと問題視される阿南陸相ですが、昭和天皇のご聖断を受けて陸軍全体をまとめ上げ、最後にはすべての責任を一人で取ったその潔い姿勢は、立派なものであったというべきでしょう。
また、陛下の侍従長として長く仕えたことで、昭和天皇とまさに阿吽(あうん)の呼吸でご聖断を導き出し、本土決戦による我が国滅亡の危機や、ソ連の参戦による北海道などの侵略をギリギリのタイミングで防ぎきった、貫太郎の政治力も素晴らしいものがありました。
国民のことのみを考え、自らを顧みずに下された昭和天皇のご聖断の背景には、鈴木貫太郎や阿南惟幾といった、かつて陛下に直接仕えた「忠臣」による、我が国への無私(むし、私心や私欲のないこと)の行動もあったのです。





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ぴーち こんばんは!
そうですか・・。
ご聖断の裏にはそんな重々しいエピソードが
あったとは、考えもしませんでした。
そう考えると、現代のこの日本の発展と平和は
阿南陸相や貫太郎首相の命の上に成り立っている
と言っても過言ではない様な気がして来ます。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > そう考えると、現代のこの日本の発展と平和は
> 阿南陸相や貫太郎首相の命の上に成り立っている
> と言っても過言ではない様な気がして来ます。
私もそう思います。
昭和天皇のご聖断が素晴らしいのは当然として、陛下を支えた二人の忠臣の存在を、私たちは決して忘れてはならないでしょう。
そうですか・・。
ご聖断の裏にはそんな重々しいエピソードが
あったとは、考えもしませんでした。
そう考えると、現代のこの日本の発展と平和は
阿南陸相や貫太郎首相の命の上に成り立っている
と言っても過言ではない様な気がして来ます。
> 阿南陸相や貫太郎首相の命の上に成り立っている
> と言っても過言ではない様な気がして来ます。
私もそう思います。
昭和天皇のご聖断が素晴らしいのは当然として、陛下を支えた二人の忠臣の存在を、私たちは決して忘れてはならないでしょう。