このままでは北海道をはじめとする我が国北部の領土が、ソ連に奪われてしまいます。我が国はまさに絶体絶命の窮地に陥(おちい)ってしまいました。
我が国を取り巻いた数々の非常事態を受けて、8月9日の夜に貫太郎はポツダム宣言を受けいれるかどうかを決めるために、昭和天皇の御前で会議を開くことを決めました。いわゆる御前会議のことです。
会議は鈴木首相の他に阿南惟幾陸軍大臣、東郷茂徳外務大臣など合計7人で行われ、東郷外相は宣言の受諾(じゅだく)を、阿南陸相はいわゆる本土決戦も辞さないと徹底抗戦をそれぞれ主張し、いつまで経っても平行線が続きました。
やがて日付も10日に変わり、開始から2時間経ったある時、鈴木首相は立ち上がって昭和天皇に向かい、こう言いました。
「出席者一同がそれぞれ考えを述べましたが、どうしても意見がまとまりません。まことに畏れ多いことながら、ここは陛下の思し召しをおうかがいして、私どもの考えをまとめたいと思います」。





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ぴーち こんばんは!
なるほど。。
北方領土問題は存じておりましたが、
原爆投下などをされては困る国が日本だけに留まらず、ソ連までも慌てさせていたということに
驚きました!
ぴーちさんへ
黒田裕樹 原爆投下によって、戦後の占領政策のイニシアチブを取られてしまうことにソ連が焦ったことが、卑劣な条約破棄による侵攻を招いたわけですね。
非常時には綺麗事を言っている場合でなく、また弱いものはやられっぱなしとなる。
だからこそ、国家を護るための防衛力は必須なのです。
なるほど。。
北方領土問題は存じておりましたが、
原爆投下などをされては困る国が日本だけに留まらず、ソ連までも慌てさせていたということに
驚きました!
非常時には綺麗事を言っている場合でなく、また弱いものはやられっぱなしとなる。
だからこそ、国家を護るための防衛力は必須なのです。