やがてソ連軍は22日になって停戦交渉に応じましたが、その背景にはアメリカ軍による北海道への進駐(しんちゅう)があったほか、アメリカのトルーマン大統領(だいとうりょう)がソ連のスターリンに対して「北海道占領を認めない」という書簡を出していたことも影響(えいきょう)していました。
しかし、たとえアメリカの強い意志表示があったとしても、ソ連が自力で勝手に北海道を占領するなどの既成事実(きせいじじつ)をつくってしまえば、それを覆(くつがえ)すことは難しかったでしょう。各地の将兵の決死の戦闘と、それを支えた樋口の「誇りある決断」が我が国の危機を救ったともいえます。
但(ただ)し、ソ連の理不尽(りふじん)さはこの後も止まることを知らず、占守島上陸作戦の後も南樺太(みなみからふと)を占領したほか、択捉島(えとろふとう)や国後島(くなしりとう)なども不法に支配し、我が国固有の領土である北方領土(ほっぽうりょうど)はいまだにロシアから返還(へんかん)されていません。
加えて、占守島などで戦った将兵たちが武装解除後(ぶそうかいじょご)にシベリアへと抑留(よくりゅう)され、劣悪(れつあく)な環境で重労働を強(し)いられたのみならず、多くの人々が亡(な)くなるという悲劇があったことを私たちは決して忘れてはならないでしょう。





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ぴーち こんばんは!
北方領土に関しては強引な意見ではありますが、
こうなってくると、武力行使の手段意外返還される見込みは薄いように思われますね。^_^;
日本の統治下になった国は、幸いにも日本人の悪口をいう物は余りすくないのに対して、こうしてお話を伺っていると、外国の支配下に置かれた国民は人として扱われる方が稀な様な気がしてきますね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 北方領土に関しては強引な意見ではありますが、
> こうなってくると、武力行使の手段意外返還される見込みは薄いように思われますね。^_^;
ぴーちさんのお気持ちもよく分かります。現在のロシアは中国との問題を抱えていますし、北方領土の開発に我が国のノウハウを期待しているところもありますから、我が国からの「攻め手」もあるような気がしますが…。
> 日本の統治下になった国は、幸いにも日本人の悪口をいう物は余りすくないのに対して、こうしてお話を伺っていると、外国の支配下に置かれた国民は人として扱われる方が稀な様な気がしてきますね。
大東亜戦争の頃までは、他国を支配しているのはほとんどが白色人種の国家でした。根強い人種差別が「人間として扱うか」の分かれ目になったとも言えますね。
北方領土に関しては強引な意見ではありますが、
こうなってくると、武力行使の手段意外返還される見込みは薄いように思われますね。^_^;
日本の統治下になった国は、幸いにも日本人の悪口をいう物は余りすくないのに対して、こうしてお話を伺っていると、外国の支配下に置かれた国民は人として扱われる方が稀な様な気がしてきますね。
> こうなってくると、武力行使の手段意外返還される見込みは薄いように思われますね。^_^;
ぴーちさんのお気持ちもよく分かります。現在のロシアは中国との問題を抱えていますし、北方領土の開発に我が国のノウハウを期待しているところもありますから、我が国からの「攻め手」もあるような気がしますが…。
> 日本の統治下になった国は、幸いにも日本人の悪口をいう物は余りすくないのに対して、こうしてお話を伺っていると、外国の支配下に置かれた国民は人として扱われる方が稀な様な気がしてきますね。
大東亜戦争の頃までは、他国を支配しているのはほとんどが白色人種の国家でした。根強い人種差別が「人間として扱うか」の分かれ目になったとも言えますね。