樋口が迫ったのは、アッツ島のそばのキスカ島に残っていた将兵を撤退させることでした。 「アッツ島の二の舞(まい)は踏(ふ)ませない」。樋口の必死の思いはやがて実り、潜水艦(せんすいかん)を使って将兵を少しずつ撤退させ始めました。
しかし、アッツ島の玉砕もあってアメリカ軍に制空権も制海権も奪(うば)われた状態では、5,000人以上にのぼる将兵すべてを無事に撤退させることは容易ではありません。そこで、速度の早い軽巡洋艦(けいじゅんようかん)や駆逐艦(くちくかん)を投入して一気にキスカ島に突入(とつにゅう)し、残りの将兵すべてを一挙に撤収(てっしゅう)させる作戦が考案されました。
撤退作戦は現地特有の濃霧(のうむ)も味方して、各種兵器こそ遺棄(いき)せざるを得なかったものの、7月29日には全員が乗船し、無事撤退することに成功しました。





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
確かに精神的なダメージで体重が激減する事って現実に起こりますよね。私も遠い昔、10日間で10キロも体重が減少するという痛手を負った経験がありますのでなんとなく、思いつめた気持ちが分かるような気がします^_^;
それにしても人の思いの強さとは、自然をも味方にしてしまう力を秘めているものなのだと改めて感じるお話ですね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 ぴーちさんも大変な思いをなさっておられたんですね。
仰るとおり、人間の思いが自然を味方にして実現してしまうという人智を超えた現実は本当にあるものなんですよね。
確かに精神的なダメージで体重が激減する事って現実に起こりますよね。私も遠い昔、10日間で10キロも体重が減少するという痛手を負った経験がありますのでなんとなく、思いつめた気持ちが分かるような気がします^_^;
それにしても人の思いの強さとは、自然をも味方にしてしまう力を秘めているものなのだと改めて感じるお話ですね。
仰るとおり、人間の思いが自然を味方にして実現してしまうという人智を超えた現実は本当にあるものなんですよね。