しかし、前線で死力を尽くして戦っている山崎守備隊長以下に「増援部隊を送る」との約束を果たせなくなったという非情な現実に対して、深い懊悩(おうのう、悩みもだえること)と慙愧(ざんき、自分の見苦しさや過ちを反省して心に深く恥じること)の念を抱(いだ)いた樋口は、自己の無力さを嘆(なげ)きつつも、大本営の命令を涙ながらに受けいれる以外に手段がありませんでした。
翌21日、樋口は断腸(だんちょう)の思いでアッツ島に向けて増援が出来ない旨(むね)の以下の電信を送りました。
「中央統帥部(とうすいぶ)の決定にて、本官(=樋口)の切望救援(きゅうえん)作戦は現下(げんか)の情勢では、実行不可能なりとの結論に達せり。本官の力及(およ)ばざること甚(はなは)だ遺憾(いかん)にたえず、深く謝意を表すものなり」。
これに対し、翌22日に山崎大佐からの返電が北方軍司令官に届きました。





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
トラックバック(0) |
ぴーち こんばんは!
まさに樋口氏にとっては断腸の思いであった事でしょうね。
時にどんなに強靭で鋼の様な思いを持ち合わせていても、世の中の流れや、どうしても超えられない大きな存在に従わなければいけない場合がありますね。
一度は跳ね返されて、打ちのめされても
樋口氏なら必ずまた何か行動を起こしてくれそうな予感がしますが^^
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり断腸の思いだったことでしょうね。
> 樋口氏なら必ずまた何か行動を起こしてくれそうな予感がしますが^^
この件については次々回(17日)の更新で紹介することになりますが、まずは山崎隊長以下の決死の思いをご覧いただければと思います。
まさに樋口氏にとっては断腸の思いであった事でしょうね。
時にどんなに強靭で鋼の様な思いを持ち合わせていても、世の中の流れや、どうしても超えられない大きな存在に従わなければいけない場合がありますね。
一度は跳ね返されて、打ちのめされても
樋口氏なら必ずまた何か行動を起こしてくれそうな予感がしますが^^
> 樋口氏なら必ずまた何か行動を起こしてくれそうな予感がしますが^^
この件については次々回(17日)の更新で紹介することになりますが、まずは山崎隊長以下の決死の思いをご覧いただければと思います。