しかし、二〇三高地を占領したとしても旅順要塞の攻略には直結しないことから、満州軍総司令部の大山巌総司令官は要請を拒否(きょひ)しました。これに対し、参謀総長の山県有朋は御前会議における決議まで行って総司令部に翻意(ほんい)させようとしましたが、結果は同じでした。
現場の状況を理解していたゆえに乃木の苦衷(くちゅう)を察した総司令部は、あくまで正攻法による旅順要塞の攻略を目指(めざ)していたのです。
そんな乃木に対して、明治天皇は11月22日に勅語(ちょくご、天皇が直接に国民に下賜するという形で発した意思表示のこと)を下されました。勅語を賜(たまわ)るという栄誉(えいよ)に感激した乃木は覚悟を決め、今度こその思いを秘(ひ)めて11月26日に第三次総攻撃を開始しましたが、永久要塞とうたわれた旅順の攻略は今回も困難(こんなん)を極めました。
各師団の攻撃がことごとく失敗に終わったことを知った乃木は、切り札であった「特別部隊」を投入する決断を迫(せま)られたのです。





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ぴーち こんばんは!
その人が乗り越えられない程の苦難を天は与えはしないと言われていますが、乃木将軍は、明治天皇という最大にして、最強な存在を味方になってくれたのだから、これほどに心強いものはありませんし、怖気づく理由は全くありませんね!
明治天皇の存在が、乃木将軍にとって大きなバックボーンだったのでしょうね^^
ぴーちさんへ
黒田裕樹 そのとおりですね。
明治天皇の乃木将軍に対するご親愛が将軍とともに我が国を救うことになる。
まさに歴史のロマンです。
その人が乗り越えられない程の苦難を天は与えはしないと言われていますが、乃木将軍は、明治天皇という最大にして、最強な存在を味方になってくれたのだから、これほどに心強いものはありませんし、怖気づく理由は全くありませんね!
明治天皇の存在が、乃木将軍にとって大きなバックボーンだったのでしょうね^^
明治天皇の乃木将軍に対するご親愛が将軍とともに我が国を救うことになる。
まさに歴史のロマンです。