彫刻では、表情豊かで調和の取れたものや、写実的ながらも宗教的な雰囲気をかもし出すものが多く造られました。造像(ぞうぞう)の技術も発達し、従来の金銅像(こんどうぞう)や木像のほかに、木を芯(しん)として粘土を塗り固めた塑像(そぞう)や、原型の上に麻布(あさぬの)を漆(うるし)で塗り固めた後に原型を抜き取るなどの技法を用いた乾漆像(かんしつぞう)が用いられました。
塑像には東大寺法華堂の日光・月光菩薩像(にっこう・がっこうぼさつぞう)が、乾漆像には興福寺(こうふくじ)の阿修羅像(あしゅらぞう)や唐招提寺の鑑真和上像(がんじんわじょうぞう)があり、中でも鑑真和上像は我が国最初の肖像彫刻として有名です。
絵画も唐の影響を強く受けており、聖武天皇の時代の宝物(ほうもつ)が寄進された正倉院(しょうそういん)に伝わる鳥毛立女屏風(ちょうもうりゅうじょびょうぶ、または「とりげだちおんなびょうぶ」)や、薬師寺(やくしじ)の吉祥天女像(きちじょうてんにょぞう)が有名です。また、前述の正倉院には多数の宝物が完全な状態で今日まで伝えられており、螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんごげんのびわ)などの工芸品の様式や製作技術には、唐ばかりでなく遠くペルシアやローマなどの要素が取り入れられています。
(これで奈良時代は終了です)




いつも有難うございます。
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ケンシロウ こんにちは。
奈良時代の講座お疲れ様です。
歴史は不得意の分野ですが
この頃の記憶は ??(゜o゜; )ドコドコ( ;゜o゜)??
次の講座も自信なしですが
楽しく拝見させていただきますね。
阿修羅像
オバrev 奈良時代の文化は唐の影響が大きいんですね。
またその唐へは、シルクロードを通ってペルシャやローマの文化が伝わっていたとは何ともグローバルです。
仏像が結構多いですが、気になるのは興福寺阿修羅像。
仏像って、仏頂面したものが多いけど、この阿修羅像の顔は3つとも凄く人間的です。是非実物を見てみたいものです。
ケンシロウさんへ
黒田裕樹 奈良時代は今日で終わりですが、次回からは平安時代が始まりますし、まだまだ続きます。
今後ともよろしくお願いしますねm(_ _)m
オバrevさんへ
黒田裕樹 > 奈良時代の文化は唐の影響が大きいんですね。
> またその唐へは、シルクロードを通ってペルシャやローマの文化が伝わっていたとは何ともグローバルです。
奈良時代のほうがある意味国際的だったのかもしれませんね。ペルシャやローマの文化も、後の国風文化の基礎になったと思えば、歴史の深さと重みを実感します。
> 仏像が結構多いですが、気になるのは興福寺阿修羅像。
> 仏像って、仏頂面したものが多いけど、この阿修羅像の顔は3つとも凄く人間的です。是非実物を見てみたいものです。
確かに独特の風貌をしていますよね。
阿修羅像ですが、現在(平成21年8月)は福岡で展示されているようですね。
http://www.asahi.com/ashura/
ぴーち 奈良時代の美術品、宝物など
多分一度くらいは、修学旅行などで
見ていると思うのですが、
何しろ、通り一遍で時間も制限されての旅行ですので、
どんな彫刻であったかも、すっかり忘れています。
名前と美術品が頭の中で一致しません^^;
今度機会がありましたら、ゆっくりと見て周りたいものです。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 天平文化に限らず、数多くある美術品や宝物は限られた時間で見るのはとても不可能です。
仰るとおり、腰を落ち着けてじっくりと見物したいものですね。
奈良の場合であれば、やはり大仏がある東大寺を中心に周られるのがよいかと思われます。
奈良時代の講座お疲れ様です。
歴史は不得意の分野ですが
この頃の記憶は ??(゜o゜; )ドコドコ( ;゜o゜)??
次の講座も自信なしですが
楽しく拝見させていただきますね。
またその唐へは、シルクロードを通ってペルシャやローマの文化が伝わっていたとは何ともグローバルです。
仏像が結構多いですが、気になるのは興福寺阿修羅像。
仏像って、仏頂面したものが多いけど、この阿修羅像の顔は3つとも凄く人間的です。是非実物を見てみたいものです。
今後ともよろしくお願いしますねm(_ _)m
> またその唐へは、シルクロードを通ってペルシャやローマの文化が伝わっていたとは何ともグローバルです。
奈良時代のほうがある意味国際的だったのかもしれませんね。ペルシャやローマの文化も、後の国風文化の基礎になったと思えば、歴史の深さと重みを実感します。
> 仏像が結構多いですが、気になるのは興福寺阿修羅像。
> 仏像って、仏頂面したものが多いけど、この阿修羅像の顔は3つとも凄く人間的です。是非実物を見てみたいものです。
確かに独特の風貌をしていますよね。
阿修羅像ですが、現在(平成21年8月)は福岡で展示されているようですね。
http://www.asahi.com/ashura/
多分一度くらいは、修学旅行などで
見ていると思うのですが、
何しろ、通り一遍で時間も制限されての旅行ですので、
どんな彫刻であったかも、すっかり忘れています。
名前と美術品が頭の中で一致しません^^;
今度機会がありましたら、ゆっくりと見て周りたいものです。
仰るとおり、腰を落ち着けてじっくりと見物したいものですね。
奈良の場合であれば、やはり大仏がある東大寺を中心に周られるのがよいかと思われます。