しかし、その環境には「朝鮮半島に『強力かつ大陸の帝国の言いなりにはならない』独立国家(どくりつこっか)が存在する」 という条件(じょうけん)がありました。なぜなら中国大陸の支配者が朝鮮半島を自己(じこ)の所有とした場合には、半島を経由(けいゆ)して我が国を攻(せ)めやすくなってしまうからです。
このため、我が国は昔(むかし)から中国と朝鮮半島との絶妙(ぜつみょう)な外交関係を非常に重視(じゅうし)してきました。例えば聖徳太子(しょうとくたいし)は朝鮮の高句麗(こうくり)や百済(くだら)と同盟(どうめい)を結んだうえで中国の隋(ずい)と対等外交を結ぶことに成功しており、また白村江(はくすきのえ、または「はくそんこう」)の戦いで我が国が中国の唐(とう)と朝鮮の新羅(しらぎ)との連合軍に敗(やぶ)れた後も、唐の反撃(はんげき)を恐(おそ)れて対岸の警備(けいび)を強化するとともに、朝鮮半島を統一(とういつ)した新羅と外交を回復させて唐への牽制(けんせい)としています。
さらに付け加えれば明治期の日清(にっしん)・日露(にちろ)戦争も、李氏朝鮮(りしちょうせん、後の大韓帝国=だいかんていこく)を中国の清(しん)やロシアの侵略から防(ふせ)ぐことで我が国の独立を守るためだったのが原因の一つでした。
このようにして我が国は朝鮮半島を緩衝地帯(かんしょうちたい)として巧(たく)みに独立を守り抜いてきたのですが、朝鮮が完全に他国の支配下に入ったことで侵略を受け、存亡の危機に立たされるという時期も存在しました。それこそが元寇だったのです。





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ぴーちぴーぴーぴーちから黒田裕樹さんへお返事です★ こんばんは!
そうですか・・
今も昔も日本はあくまで自国の存亡の危機を
逃れる為だけに他国に刃を向けて来た訳ですね。
それ以上の富や名誉を求めたわけでも無いのに、
いかにも日本はこれまで悪行を働いてきた悪者の様に取り沙汰されてしまうのは、本当に遺憾な事ですし、今でも
日本がそれこそ指一本動かしただけで、近隣諸国は蜂の巣を突いた様に大騒ぎをするんですから、内政干渉も甚だしく迷惑な話です。
ぴーちぴーぴーぴーちから黒田裕樹さんへお返事です★ 上のコメントを差し上げたのは、ぴーちです。
何故か、今回はnameの欄に名前を打ち込む事が出来ませんで、名無しとなってしまった事、申し訳なく
思います<m(__)m>
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、我が国は常に自衛のためだけに他国と戦ってきました。
そんな歴史を知らずに(あるいは知っているのに知らないふりをして)、仰るとおり内政干渉をするなど言語道断です。
なお、お名前の件ですが、こちらには別名で登録されていますので、ぴーちさんの方でご修正いただければと思います。それにしても不思議ですね。
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そうですか・・
今も昔も日本はあくまで自国の存亡の危機を
逃れる為だけに他国に刃を向けて来た訳ですね。
それ以上の富や名誉を求めたわけでも無いのに、
いかにも日本はこれまで悪行を働いてきた悪者の様に取り沙汰されてしまうのは、本当に遺憾な事ですし、今でも
日本がそれこそ指一本動かしただけで、近隣諸国は蜂の巣を突いた様に大騒ぎをするんですから、内政干渉も甚だしく迷惑な話です。
何故か、今回はnameの欄に名前を打ち込む事が出来ませんで、名無しとなってしまった事、申し訳なく
思います<m(__)m>
そんな歴史を知らずに(あるいは知っているのに知らないふりをして)、仰るとおり内政干渉をするなど言語道断です。
なお、お名前の件ですが、こちらには別名で登録されていますので、ぴーちさんの方でご修正いただければと思います。それにしても不思議ですね。