史実においては、昭和14(1939)年9月15日に我が国はソ連軍と停戦協定を結んでいますが、実はその2日後の17日にソ連軍はポーランドに侵攻(しんこう)しているのです。つまり、我が国との停戦によってソ連は満州(まんしゅう)に張り付いていた師団を大急ぎでヨーロッパ戦線に向けたわけです。
ということは、もし我が国が停戦に応じていなかったら、ソ連はポーランドに攻(せ)め込(こ)むことはできなかったでしょう。ポーランドにはソ連よりも先にドイツが同年9月1日に攻め込んで第二次世界大戦(だいにじせかいたいせん)が事実上勃発(ぼっぱつ)していますが、ソ連が攻め込まなければドイツが単独でポーランドを占領(せんりょう)したかもしれません。
戦争というものは長期戦となることもあれば、緒戦(しょせん)の勢(いきお)いですべてが決することもあります。もしドイツがポーランドを単独で占領すれば、その後の情勢(じょうせい)が激変(げきへん)してドイツは戦争に負けなかったかもしれませんし、大東亜戦争(だいとうあせんそう、別名を太平洋戦争=たいへいようせんそう)の勝敗やその有無(うむ)など、我が国のその後の運命もどうなったか全(まった)く分かりません。
しかも、ソ連はノモンハン事件の被害(ひがい)の大きさに狼狽(ろうばい、あわてふためくこと)するあまり、停戦協定が実際に結ばれる前に何とドイツに仲介(ちゅうかい)を依頼(いらい)していたのです。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)





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ぴーち こんにちは!
伺っていると、戦争の勝敗を決める要因の1つとして
戦い始めのタイミングというのが案外重要であるのではないかと思いました。
そして、戦況が分かりづらい状況である時は、
何気ないことにも臆病になるものですよね。
夜道を歩いている時にどこかでガサッと音がしただけでも、巨大なお化けが潜んでいるのではないかと恐れおののいて、逃げ出してしまう様な場面もありますしね^^
人の恐怖心が有りもしない巨大なお化けを生み出してしまったのでしょうね。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりタイミングが重要ですし、また正確な情報やそれらの的確な分析も必要ですね。
人間がやることですから思わぬ恐怖心が道を誤ることもありますし、難しいものです。
伺っていると、戦争の勝敗を決める要因の1つとして
戦い始めのタイミングというのが案外重要であるのではないかと思いました。
そして、戦況が分かりづらい状況である時は、
何気ないことにも臆病になるものですよね。
夜道を歩いている時にどこかでガサッと音がしただけでも、巨大なお化けが潜んでいるのではないかと恐れおののいて、逃げ出してしまう様な場面もありますしね^^
人の恐怖心が有りもしない巨大なお化けを生み出してしまったのでしょうね。
応援凸
人間がやることですから思わぬ恐怖心が道を誤ることもありますし、難しいものです。