日華事変(にっかじへん)の泥沼化(どろぬまか)は、先述(せんじゅつ)のとおり必然的(ひつぜんてき)にソ連に対する備(そな)えがおろそかになるという結果をもたらしましたが、そんな流れをソ連が見過(みす)ごすはずがありませんでした。
いわゆる極東(きょくとう)に軍備を増強したソ連軍は、しきりに満州国(まんしゅうこく)との国境(こっきょう)を侵犯(しんぱん)するようになり、モンゴルとの国境を含(ふく)めた満ソ・満蒙(まんもう)国境では昭和10(1935)年に136件、昭和11(1936)年に230件、昭和12(1937)年には170件の紛争(ふんそう)が起きていました。
そんな中、満州・ソ連・朝鮮が国境を接する係争地帯(けいそうちたい)であった朝鮮の豆満江(とまんこう)の河口(かこう)に近い張鼓峰(ちょうこほう)付近で、昭和13(1938)年7月にソ連軍が陣地(じんち)を構築(こうちく)し始めました。日本政府はソ連に対して抗議(こうぎ)をしたものの、対ソ開戦を恐(おそ)れて武力行使を抑制(よくせい)しました。
我が国が攻撃(こうげき)してこないことに味をしめたソ連軍が張鼓峰の北方まで進出すると、日本軍は現地の司令官の独断(どくだん)でソ連軍を攻撃し、張鼓峰を占領(せんりょう)しました。これを張鼓峰事件といいます。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)





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青田 黒田先生
青田です。
この時の日本は、敵がどんどん増えている気がします。
弱いとみるや、どんどん、つけこんで来るのが
国際社会なんですね。
青田さんへ
黒田裕樹 仰るとおりですね。
だからこそ「強い国がやさしい社会」をつくるともいえます。
ぴーち おはようございます!
この地球上に生きている人間は本来全て運命共同体であるはずなのに、何故にこうも領土問題やら、宗教問題やら。。その他諸々の事情で争い事が絶えないのでしょうかね?映画の世界ではありませんが、他の星から地球侵略の為に宇宙人が攻めてくれば、地球の人類も一致団結して攻撃を阻止し、安全を守ろうと必死になるのでしょうけれど。あるいは自然災害が起こり、壊滅的被害が生じれば、皆が手を差し伸べたりして、なんとか救済していこうという立ち上がるのでしょうけれど。
紛争が起こるということは、地球が比較的平穏で、安定しているからこそであり、人間の果てしのない欲望が本来尊いはずの平和を崩壊させている事に壊れてみて初めて気がつくのでしょうね。
そして自分自身が痛い目に遭わないと歴史上でいくら痛い目に遭った過去があったとしても、そうそうは身に沁みて感じないのが人間の愚かさでもありますね。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりですね。
先人が何度も痛い目にあっているのに、それに気づかない人間の身勝手さが今回のような「悲劇」を次々に生み出していると思います。
青田です。
この時の日本は、敵がどんどん増えている気がします。
弱いとみるや、どんどん、つけこんで来るのが
国際社会なんですね。
だからこそ「強い国がやさしい社会」をつくるともいえます。
この地球上に生きている人間は本来全て運命共同体であるはずなのに、何故にこうも領土問題やら、宗教問題やら。。その他諸々の事情で争い事が絶えないのでしょうかね?映画の世界ではありませんが、他の星から地球侵略の為に宇宙人が攻めてくれば、地球の人類も一致団結して攻撃を阻止し、安全を守ろうと必死になるのでしょうけれど。あるいは自然災害が起こり、壊滅的被害が生じれば、皆が手を差し伸べたりして、なんとか救済していこうという立ち上がるのでしょうけれど。
紛争が起こるということは、地球が比較的平穏で、安定しているからこそであり、人間の果てしのない欲望が本来尊いはずの平和を崩壊させている事に壊れてみて初めて気がつくのでしょうね。
そして自分自身が痛い目に遭わないと歴史上でいくら痛い目に遭った過去があったとしても、そうそうは身に沁みて感じないのが人間の愚かさでもありますね。
応援凸
先人が何度も痛い目にあっているのに、それに気づかない人間の身勝手さが今回のような「悲劇」を次々に生み出していると思います。