この他、戦時体制を乗り切るという目的のために労使一体で国策に協力する産業報国会(さんぎょうほうこくかい)が昭和13(1938)年に職場単位で結成されたほか、労働組合も次第に吸収され、昭和15(1940)年には大日本産業報国会(だいにっぽんさんぎょうほうこくかい)に統合(とうごう)されました。
また、昭和12年には第一次近衛内閣によって企画院(きかくいん)が設置され、物資の動員計画や生産力拡充(かくじゅう)計画が次々と立案され、軍需品(ぐんじゅひん)などが優先的(ゆうせんてき)に確保されるようになったほか、翌昭和13年には国家総動員法(こっかそうどういんほう)や電力国家管理法(でんりょくこっかかんりほう)が制定されました。
国家総動員法によって戦時における人的あるいは物的資源の統制と運用を議会の承認を受けずに行うことができるようになったほか、電力国家管理法によって国策会社による各電力会社の管理が可能となるなど、我が国における自由主義経済が完全に封(ふう)じられるとともに、国家社会主義(こっかしゃかいしゅぎ)に基(もと)づいた経済統制がますます強化されるようになりました。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)





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青田 黒田先生
青田です。
小学校の時に教師から、この当時の日本は
『国家総動員法などで、完全に右傾化した。』と
教えられましたが、
社会主義化というのが正しい表現ですね。
なぜなら、
この当時の日本が右傾化という前提だから
右傾化=悪
社会主義=善
というふうに戦後、無理やりなっていった気がします。
青田さんへ
黒田裕樹 そのとおりです。
「右傾化しているに違いない」という無責任な思い込み(あるいは確信犯)が間違いの元ですね。
ぴーち おはようございます!
今日の記事を読ませていただいていると
自由主義経済に完全にシフトし過ぎても
いざ有事の際に国家としての統制を図る際には
色々な問題が浮上してまとまるものも全くまとまらずに難航を極めるでしょうし、
社会主義国家として運営すれば、いざというときに何が何でも政府の決定に対して国民はそれに従わなければならなくなるので、有事の際は動きやすい反面、経済成長は著しく悪化しますよね。
どちらにもメリット、デメリットが考えられるので、難しいですね。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりだと私も思います。
何事もバランスが大事だということですよね。
青田です。
小学校の時に教師から、この当時の日本は
『国家総動員法などで、完全に右傾化した。』と
教えられましたが、
社会主義化というのが正しい表現ですね。
なぜなら、
この当時の日本が右傾化という前提だから
右傾化=悪
社会主義=善
というふうに戦後、無理やりなっていった気がします。
「右傾化しているに違いない」という無責任な思い込み(あるいは確信犯)が間違いの元ですね。
今日の記事を読ませていただいていると
自由主義経済に完全にシフトし過ぎても
いざ有事の際に国家としての統制を図る際には
色々な問題が浮上してまとまるものも全くまとまらずに難航を極めるでしょうし、
社会主義国家として運営すれば、いざというときに何が何でも政府の決定に対して国民はそれに従わなければならなくなるので、有事の際は動きやすい反面、経済成長は著しく悪化しますよね。
どちらにもメリット、デメリットが考えられるので、難しいですね。
応援凸
何事もバランスが大事だということですよね。