同時に方谷は、商人たちに対して今後は一切借財をしない代わりに、返済期間を延(の)ばした計画書を一人ひとりに手渡し、認められました。後の改革の成果を考えれば、計画書がよほどしっかりした内容だったことで商人たちの信頼を勝ち取ったからではないかと思われます。
また、方谷は大坂の蔵屋敷(くらやしき)を廃止(はいし)して、代わりに米を藩内に保管して相場(そうば)を見て売却(ばいきゃく)するようにしました。これによって蔵屋敷の経費の節減(せつげん)と同時に有利な時期に米を売ることで多額の利益を得て、そこから借財の返済に充(あ)てたのです。
蔵屋敷の廃止によって藩内に年貢米(ねんぐまい)を貯蔵する必要がありましたが、方谷は藩内各所に米を蓄(たくわ)える蔵(くら)を設(もう)けました。これらの蔵は飢饉(ききん)の際には米を配給するための倉庫の役割を果たしたため、幕末の飢饉において備中松山藩では一人の餓死者(がししゃ)も出さなかったそうです。





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
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ぴーち おはようございます!
人を納得させるには、自分も
用意周到に、確固たる姿勢で挑まなければ
説得力に欠けてしまう訳ですね。
備蓄用の米蔵で飢饉を免れたとありましたが
以前に、鹿児島でさつまいもを栽培していた
お陰で飢饉の際には餓死した者がでなかったと
黒田さんの所で勉強させていただいた事がありましたのを思い出しました^^
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、人を納得させるにはそれなりの覚悟や姿勢が必須です。
何しろ相手は百戦錬磨の浪速の商人ですからね。
飢餓対策は政治の必須条件です。
サツマイモとともに覚えておきたい対策ですよね。
人を納得させるには、自分も
用意周到に、確固たる姿勢で挑まなければ
説得力に欠けてしまう訳ですね。
備蓄用の米蔵で飢饉を免れたとありましたが
以前に、鹿児島でさつまいもを栽培していた
お陰で飢饉の際には餓死した者がでなかったと
黒田さんの所で勉強させていただいた事がありましたのを思い出しました^^
応援凸
何しろ相手は百戦錬磨の浪速の商人ですからね。
飢餓対策は政治の必須条件です。
サツマイモとともに覚えておきたい対策ですよね。