ところで、昨年(平成24年=2012年)末に誕生(たんじょう)した第二次安倍晋三(あべしんぞう)内閣による「アベノミクス」と呼(よ)ばれる一連の経済政策によって、打ち続く不況(ふきょう)からの脱却(だっきゃく)に期待が高まる昨今(さっこん)ですが、今から約160年前の幕末の頃(ころ)にも、10万両(現在の価値で約600億円)の借財(しゃくざい)を抱(かか)えて破産(はさん)寸前だった藩の財政を見事に立て直し、逆に10万両の蓄財(ちくざい)を成し遂(と)げたという驚(おどろ)くべき実績を持つ人物がいました。実は彼こそが山田方谷その人なのです。
備中松山藩(びっちゅうまつやまはん)の財政再建を任(まか)された方谷は、20世紀の経済学者として名高(なだか)いケインズに先駆(さきが)けて積極的(せっきょくてき)な財政改革を行って充分過(じゅうぶんす)ぎる結果を残したのみならず、彼が編成した西洋風の兵学は幕末の雄(ゆう)である長州藩(ちょうしゅうはん)も参考にしたほどでした。
今回の講座では、山田方谷の生涯(しょうがい)と彼が遺(のこ)した数々の実績をたどりながら、現代のアベノミクスにもつながる財政改革とその神髄(しんずい)について詳(くわ)しく紹介(しょうかい)していきたいと思います。





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ぴーち おはようございます!
そうですよね!
何も、国の事情も違う外国の成功例を持ちだして、それを真似していこうとしなくとも、日本人が日本の復興の為に尽力した出来事を大いに参考にすべきだと思いますね。
確かにその時代、時代で多少なりとも
状況は変化しているでしょうけれど、
根底に流れている問題は、何時の時代も
変わらないと思います。
それをその時、その時代の経済の参考にしようとした時は、
時の権力者の応用力が問われるものとおもいますが・・。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりです。
グローバル化の時代とはいえ、経済復興には昔の知恵を存分に活用しても何の問題もありません。
その意味でも今こそ山田方谷の改革に注目すべきだと思います。
そうですよね!
何も、国の事情も違う外国の成功例を持ちだして、それを真似していこうとしなくとも、日本人が日本の復興の為に尽力した出来事を大いに参考にすべきだと思いますね。
確かにその時代、時代で多少なりとも
状況は変化しているでしょうけれど、
根底に流れている問題は、何時の時代も
変わらないと思います。
それをその時、その時代の経済の参考にしようとした時は、
時の権力者の応用力が問われるものとおもいますが・・。
応援凸
グローバル化の時代とはいえ、経済復興には昔の知恵を存分に活用しても何の問題もありません。
その意味でも今こそ山田方谷の改革に注目すべきだと思います。