しかし、自民党内での反対が根強かったことや、産経新聞(さんけいしんぶん)など一部のマスコミや文筆家(ぶんぴつか)、あるいはネット上における反対運動が高まったこともあり、平成17(2005)年7月までに自民党の執行部は法案提出を断念しました。
その後、民主党(みんしゅとう)が同年8月に「人権侵害救済法案(じんけんしんがいきゅうさいほうあん)」を国会に提出しましたがすぐに解散総選挙となり、それからしばらくの間はいわゆる「人権法案」に関する動きは下火(したび)となったものの、平成21(2009)年8月の衆議院総選挙によって民主党が大勝すると、人権法案は「人権侵害救済法案」あるいは「人権救済機関設置法案(じんけんきゅうさいきかんせっちほうあん)」の名で再び国会に提出しようとする動きが見られるようになりました。
そして平成24(2012)年9月19日、民主党の野田佳彦(のだよしひこ)内閣は「人権委員会設置法案(じんけんいいんかいせっちほうあん)」という名の法律を閣議(かくぎ)決定し、法案が臨時国会に上程されました。ちなみに閣議決定は本来ならば閣僚(かくりょう)の全員一致で決定しなければならないのですが、反対派の大臣のうち一人が急死し、もう一人が海外出張で欠席中に決定するという極めて異常な事態となっています。
「人権委員会設置法案」は同年11月の衆議院解散で廃案となり、翌12月の総選挙後に人権法案に反対の姿勢を明確にしていた自民党の第二次安倍晋三(あべしんぞう)内閣が誕生(たんじょう)したことで、人権法案が成立する危険性(きけんせい)は当面なくなりましたが、今後も油断ならないことは言うまでもありません。





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
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ぴーち おはようございます!
私を含め、世間一般の有権者の方達というのは、
例えば、こちらの政党に任せたけれど
どうもイマイチ力不足な政党なので、知名度が高い、あるいは漠然とした政党のイメージなどから
そちらに任せた方が良いと一票を投じる傾向が強いと思います。
要するに、その政党の特色や政策などほとんど無視した状態で政治にさほど関心の無い方の大半の票が常にあちらへ流れたり、こちらへ戻ったりしながら政権が決められているように思います。
本来はもう少し、政治に関心を向けていただき、常に勉強していく姿勢を持たなければいけないものだと感じました。
あなた任せにして来た人に限って、政府が何か失態を犯すとまっさきに批難を浴びせたりする傾向がありますが、
冷静に考えれば、自分がその政党の特色をよく見極めなかったからそうなったのだと言わざるを得ないでしょう。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、一般国民の政治に対する意識のなさが、今回のような「悪魔」の法案を生みそうになったといえると思います。
しかし、このような「悪夢」は人権法案だけとは限りません…。
講座の後半でもう一度詳しく振り返ってみます。
私を含め、世間一般の有権者の方達というのは、
例えば、こちらの政党に任せたけれど
どうもイマイチ力不足な政党なので、知名度が高い、あるいは漠然とした政党のイメージなどから
そちらに任せた方が良いと一票を投じる傾向が強いと思います。
要するに、その政党の特色や政策などほとんど無視した状態で政治にさほど関心の無い方の大半の票が常にあちらへ流れたり、こちらへ戻ったりしながら政権が決められているように思います。
本来はもう少し、政治に関心を向けていただき、常に勉強していく姿勢を持たなければいけないものだと感じました。
あなた任せにして来た人に限って、政府が何か失態を犯すとまっさきに批難を浴びせたりする傾向がありますが、
冷静に考えれば、自分がその政党の特色をよく見極めなかったからそうなったのだと言わざるを得ないでしょう。
応援凸
しかし、このような「悪夢」は人権法案だけとは限りません…。
講座の後半でもう一度詳しく振り返ってみます。