帰国当日、ロシア側から「天皇を軍艦に招待(しょうたい)したい」との申し出がありましたが、これが我が国側で大問題になりました。なぜなら、大津事件の報復として軍艦が明治天皇を乗せたまま出航(しゅっこう)する可能性(かのうせい)もあったからです。万が一にも陛下が拉致(らち)されるようなことがあっては取り返しがつきません。
しかし、明治天皇は「ロシアは先進文明国だから皆(みな)が心配するようなことをするはずがない」とご自身のご意思で軍艦へと行幸(ぎょうこう、天皇が外出されること)され、ロシア側の大歓待(かんたい)をお受けになられただけでなく、普段(ふだん)はそのようなご習慣(しゅうかん)がないにもかかわらず煙草(たばこ)入れをご持参(じさん)なさり、お自ら皇太子に煙草をお勧(すす)めなさったそうです。
大津事件と言えば「我が国における司法権(しほうけん)の独立を守った」ことで有名ですが、その陰には明治天皇のご誠実かつご迅速(じんそく)なご対応(たいおう)が相手の心を開かせ、結果として我が国存亡の危機を未然(みぜん)に防いだという事実も私たちは決して忘(わす)れてはならないでしょう。
※以下のニコニコ動画は平成24年12月24日更新分「大津事件での誠実なご対応 その1」~今回更新分「大津事件での誠実なご対応 その2」をまとめて映像化したものです。





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
そうですか・・
お話を伺っているだけでも
心温まるエピソードですね^^
相手を深く知るには、時に大胆にも
相手の懐に入る覚悟も必要ですね!
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりですね。
明治天皇の懐のお深さは国家元首としてのみならず、我が国伝統の皇室のご存在そのものだと思います。
そうですか・・
お話を伺っているだけでも
心温まるエピソードですね^^
相手を深く知るには、時に大胆にも
相手の懐に入る覚悟も必要ですね!
応援凸
明治天皇の懐のお深さは国家元首としてのみならず、我が国伝統の皇室のご存在そのものだと思います。