黒船による砲撃(ほうげき)で我が国に危害(きがい)が及(およ)ぶことを恐れた幕府は、結局ペリーの武威(ぶい)に屈(くっ)して、同年3月に日米和親条約(にちべいわしんじょうやく)を結びました。条約の主な内容としては、
1.アメリカ船が必要とする燃料や食糧を日本が提供すること
2.難破船(なんぱせん)を救助し、漂流民(ひょうりゅうみん)を保護すること
3.下田(しもだ)・箱館(はこだて、現在の函館)の2港を開き、領事(りょうじ)の駐在(ちゅうざい)を認めること
4.アメリカに一方的な最恵国待遇(※注・さいけいこくたいぐう)を認めること
以上が挙(あ)げられます。幕府はこの後、イギリス・ロシア・オランダとも同様の条約を結び、200年余(あま)り続いた鎖国体制から、何の準備もなく開国して、いきなり世界の荒波(あらなみ)に揉(も)まれることになってしまいました。
※最恵国待遇とは…日本が他国と条約を結んだ際に、アメリカが与えられたよりも有利な条件を他国に認めた場合、アメリカにも自動的にその条件が認められること。当時の幕府は外交知識に欠けていたため、アメリカの言われるままに一方的な最恵国待遇を認めた。




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晴雨堂ミカエル 原発問題も先送りの産物。年金も保険も国債もみな先送り。
問題は幕末における薩長土肥や志士にあたる存在が現代もあるのかどうか?
一時は左翼がその役割を果していたかのように見えていたが、あの勢力では無理。
いまの20代30代の世代に志士が紛れているのかどうか?
ペリー来航時点では、坂本龍馬は剣術修行の若者、西郷隆盛は下級の藩士。他の志士たちもみな現代でいう中高生や大学生の若造。
気が付かないだけで居るかもしれないが、少なくとも今の表舞台に立っている与野党の方々ではない。
晴雨堂ミカエルさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、先送りが諸悪の根源ですね。
現代に志士が存在するかどうかはもちろん、仮にいたとしても今の選挙制度では選ばれるかどうか難しいのも問題があると思います。
なおまゆ まさしく現在の状況です。
明治維新は、多くの流血の上で成し遂げられました。
クーデターが必要な時かもしれません。
無論、民主主義に反する行いですが、そのくらいしないと、未来の子ども達に幸せな国を残せないような気がします。
インターネットが、志士の活動に代わるものになればよいのですが・・・。
過激な発言ですみません。
なおまゆさんへ
黒田裕樹 いえいえ、お気持ちは理解できないことはございません。
現実に幕末の志士はクーデターのような行為を何度も起こしていますからね。
ただ、そうなると一般市民の巻き添えも避けられませんし、そこに至るまでに(例えばビッドルの段階で)解決できればよいのですが…。
オバrev まさに今の日本の立場そのもの(?o?)
1.アメリカが要求する規制、関税をなくすこと
2.アメリカの企業に不利益になることのないよう保護すること
3.アメリカの得意とする農業、金融を解放すること・・・あと弁護士も自由にやらすこと、医療も公的保険でなく高額な自由診療が自由にでき、アメリカの民間保険が自由に契約できるようにすること
4.アメリカに一方的な最恵国待遇を認めること
・・・こりゃ既にやってるか^_^;
さあ、外交が苦手な民主党がまともに太刀打ちできるんでしょうか?・・・得意なものあったっけ??
オバrevさんへ
黒田裕樹 仰るとおりですよね(´・ω・`)
ただでさえ今の我が国は外交下手なのに、相手の顔色をうかがうことしかできそうもない現政権が交渉のテーブルにつくことができるのでしょうか?
幕末の頃はそれぞれの志士が独自の外交を見せたからこそ明治維新の流れにつながったという事実を忘れてはいけません。
問題は幕末における薩長土肥や志士にあたる存在が現代もあるのかどうか?
一時は左翼がその役割を果していたかのように見えていたが、あの勢力では無理。
いまの20代30代の世代に志士が紛れているのかどうか?
ペリー来航時点では、坂本龍馬は剣術修行の若者、西郷隆盛は下級の藩士。他の志士たちもみな現代でいう中高生や大学生の若造。
気が付かないだけで居るかもしれないが、少なくとも今の表舞台に立っている与野党の方々ではない。
現代に志士が存在するかどうかはもちろん、仮にいたとしても今の選挙制度では選ばれるかどうか難しいのも問題があると思います。
明治維新は、多くの流血の上で成し遂げられました。
クーデターが必要な時かもしれません。
無論、民主主義に反する行いですが、そのくらいしないと、未来の子ども達に幸せな国を残せないような気がします。
インターネットが、志士の活動に代わるものになればよいのですが・・・。
過激な発言ですみません。
現実に幕末の志士はクーデターのような行為を何度も起こしていますからね。
ただ、そうなると一般市民の巻き添えも避けられませんし、そこに至るまでに(例えばビッドルの段階で)解決できればよいのですが…。
1.アメリカが要求する規制、関税をなくすこと
2.アメリカの企業に不利益になることのないよう保護すること
3.アメリカの得意とする農業、金融を解放すること・・・あと弁護士も自由にやらすこと、医療も公的保険でなく高額な自由診療が自由にでき、アメリカの民間保険が自由に契約できるようにすること
4.アメリカに一方的な最恵国待遇を認めること
・・・こりゃ既にやってるか^_^;
さあ、外交が苦手な民主党がまともに太刀打ちできるんでしょうか?・・・得意なものあったっけ??
ただでさえ今の我が国は外交下手なのに、相手の顔色をうかがうことしかできそうもない現政権が交渉のテーブルにつくことができるのでしょうか?
幕末の頃はそれぞれの志士が独自の外交を見せたからこそ明治維新の流れにつながったという事実を忘れてはいけません。