また、領内の港である下関(しものせき)に越荷方(こしにかた)を置いて、諸国の廻船(かいせん)によってもたらされる商品である越荷を抵当に入れて資金を貸し付けたり、あるいは越荷の委託販売(いたくはんばい)を行ったりして大きな利益をあげました。
一方、佐賀の肥前藩(ひぜんはん)では藩主の鍋島直正(なべしまなおまさ)が均田制(きんでんせい)を実施(じっし)して農村の再建をはかりましたが、これは地主が所有していた小作地(こさくち)を小作人(こさくにん)に分け与えることで、本百姓(ほんびゃくしょう)を増やして農村を保護しようとするものでした。
また、特産品の有田焼(ありたやき)の専売を進めて収入を増やし、その資金で大砲製造所を設けて薩摩藩と同様に洋式軍事力を強化しました。
この他、高知の土佐藩(とさはん)でも「おこぜ組」と呼ばれる改革派によって支出を切りつめての財政再建が行われましたが、藩政改革に成功したこれらの藩は、有力な家臣を多数抱(かか)えるとともに、変動する社会の動きにも敏感に反応できたことで、幕末の動乱期に雄藩(ゆうはん)として登場することになるのです。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)




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なおまゆ 村田清風は我が故郷長州で認知度が低いんです。
残念ながら、吉田松陰先生、桂小五郎、高杉晋作の人気は高いのですが、大村益次郎、周布政之助は、マイナーで残念。村田清風の財政改革あってこその幕末の活躍だったんですが、地味に思われているんでしょうねえ。
どこの藩でも財政改革者に対して認知度が低いのは残念です。歴史教育の問題もあるのでしょうが、もっと彼らにスポットを当てて欲しいものです。渋沢栄一も名前は有名ですが、実績を知らない人が何と多いことか!!
此の辺りが、現在も国家の財政に対する無関心に繋がっているんでしょうか?
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なおまゆさんへ
黒田裕樹 お気持ちはよく分かります。
我が国では表舞台で華々しく活躍した人が紹介される一方で、縁の下の力持ちが軽視される傾向にあります。
村田清風の場合、長州藩での功績が大きかったとはいえ、改革が決して誇れる内容でなかったことや、商人との結びつきが商業蔑視の風潮で嫌われたことが尾を引いているかもしれませんね。
しー あ!!
懐かしいです、ここらへんw
均田制といえば、最近世界史でやったような…←
今、日本史は戦争に突入する所です…。
どうしても近現代は好きになれません…orz
どうしましょう;;←
しーさんへ
黒田裕樹 > あ!!
> 懐かしいです、ここらへんw
> 均田制といえば、最近世界史でやったような…←
均田制は日本史ではこの時期に学びますが、世界史では隋や唐で学習します。
ややこしいですね(^^ゞ
> 今、日本史は戦争に突入する所です…。
> どうしても近現代は好きになれません…orz
> どうしましょう;;←
近現代史になると、日本史だけでなく世界の情勢も同時に理解しないといけませんから、難しさが格段と上がってしまうんですよね。当ブログでも準備中ですが、時間がかかりそうです。
後は近現代史の内容に「偏り」がないかどうかです。一方的な話だけ聞いていれば、誰だって嫌になりますからね(´・ω・`)
その分、教師の腕が試される分野でもあるのですが。
残念ながら、吉田松陰先生、桂小五郎、高杉晋作の人気は高いのですが、大村益次郎、周布政之助は、マイナーで残念。村田清風の財政改革あってこその幕末の活躍だったんですが、地味に思われているんでしょうねえ。
どこの藩でも財政改革者に対して認知度が低いのは残念です。歴史教育の問題もあるのでしょうが、もっと彼らにスポットを当てて欲しいものです。渋沢栄一も名前は有名ですが、実績を知らない人が何と多いことか!!
此の辺りが、現在も国家の財政に対する無関心に繋がっているんでしょうか?
我が国では表舞台で華々しく活躍した人が紹介される一方で、縁の下の力持ちが軽視される傾向にあります。
村田清風の場合、長州藩での功績が大きかったとはいえ、改革が決して誇れる内容でなかったことや、商人との結びつきが商業蔑視の風潮で嫌われたことが尾を引いているかもしれませんね。
懐かしいです、ここらへんw
均田制といえば、最近世界史でやったような…←
今、日本史は戦争に突入する所です…。
どうしても近現代は好きになれません…orz
どうしましょう;;←
> 懐かしいです、ここらへんw
> 均田制といえば、最近世界史でやったような…←
均田制は日本史ではこの時期に学びますが、世界史では隋や唐で学習します。
ややこしいですね(^^ゞ
> 今、日本史は戦争に突入する所です…。
> どうしても近現代は好きになれません…orz
> どうしましょう;;←
近現代史になると、日本史だけでなく世界の情勢も同時に理解しないといけませんから、難しさが格段と上がってしまうんですよね。当ブログでも準備中ですが、時間がかかりそうです。
後は近現代史の内容に「偏り」がないかどうかです。一方的な話だけ聞いていれば、誰だって嫌になりますからね(´・ω・`)
その分、教師の腕が試される分野でもあるのですが。